第5章 X791年編
墓参り
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
化猫の宿《ケットシェルター》につくと、そこは色んな植物が茂っており、
家の跡や墓も植物に浸食されていた。
「やっぱりこうなってるか・・・。」
「うわ〜・・・植物だらけ・・・。」
「誰もここに来なかったのかな?」
「どう考えてもそうでしょうね。」
「あれ?あの家だけ他のとちょっと違うね。」
1つだけ、ボロボロではない家があった。
「ねぇ、お兄ちゃん・・・・・・あそこの家って・・・。」
「・・・ああ。俺達が化猫の宿にいた時の家だ・・・。」
俺はそう言う。
「誰かが使ったのかな・・・?あの家だけが・・・。」
「ああ・・・・・・あそこは今、俺が住んでいる。」
その言葉にウェンディ達は俺の方を見た。
「もしかしてコージ・・・アンタ妖精の尻尾に入ってから、ずっとこの家に・・・。」
「ああ。使っていた。」
「そう・・・だったの・・・。」
「家の中は大丈夫だ。さぁ、掃除始めるぞ!」
俺は持って来ておいた掃除道具を出した。
「すごい草の量〜・・・。」
「全部引っこ抜く。シャルルやっミントは小さい草とかを。
俺とウェンディはスコップで根っこの量が多いのとかを抜く。
一応お前ら用に小さいシャベルを使え。」
「OKー!!」
「わかったわ。」
「私こっちをしてくるね。」
「そうしてくれウェンディ。俺はここら辺を。」
「うきゃあ〜!!ミミズ〜!!!デッカ!!!!」
「何驚いてんのよ。」
「ウェンディ。そこに草や枝とか火で燃やせれるのは置いておけ。」
「わかったよ、お兄ちゃん。」
「ここは終わった。次だ!」
「休憩しようよ〜。」
「アンタ体力ないわね。」
「大丈夫、ミント?」
「さて、家や周りの草刈りは終わった。最後だ。」
俺達は化猫の宿のみんなの墓の掃除を始めようとする。
「マスター・・・みんな・・・遅くなってごめんなさい・・・。」
ウェンディがみんなの墓に向かってそう言う。
「7年間も、待たせちゃったね・・・。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ