第14話
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らに狩る姿を見つけた
「…キリト」
「何だ、レイか…今日はどうした?」
その返答には答えずポケットから回路結晶を取り出した
「レイ、お前まさか…」
「そ♪「あの時」と一緒だな。今回は俺が強引だけど」
コリドーオープンと叫ぶと同時に結晶が砕けまるで空間が歪んだかのような世界が顔をのぞかせる
「分かってんだろ?」
「…はぁ、逆らっても無駄なんだろ」
「そゆこと。ほら行った行った!」
背中を押しながらキリトを回路に送り入れる
回路の先はもちろんサチのいる広場だ
「キリト…」
「はいっ。キリトは黙ってサチの言葉受け止めろよ」
「わかってる。どんなに責め立てられようと罵られようと受け入れる…」
俺は未だ負い目を感じ続けているキリトの背中がひどく寂しく見えた
キリトの拳は震え、サチと目も合わせられていない
「キリト、あのね。みんなが死んじゃったのは私たちがいけないの」
「なんでだよ!どう考えても俺が!」
「キリト!!」
声を遮る程の大きな怒声が響く
「…今は聞け」
「…ッ」
「ありがとうレイ。でね、ほんとはケイタ以外全員はキリトのレベル知ってたんだ。この間キリトがドロップしたアイテムを私たちに可視化してみせてくれたでしょ?その時、レベル、見えちゃったの。その時はね、どうして隠しているのか分からなかったんだ。でもねとっても安心した。レイと同格のプレイヤーが傍に居てくれる、何かあっても助けてくれるって思ってたの。でもそれって私たちの我儘だよね?高レベルの人に頼って自分たちは安全なとこに居る。その所為でなにをしても大丈夫って考え方にいつの間にかなってたんだ…だから油断してたの。それであんな事になっちゃったの。だからキリトが背負い込む必要は無いよ」
「でも…」
それでもキリトは納得しきれていない様子だ
「でもね、キリト。これだけは言わせて、ありがとう」
「ッ!?」
サチの「ありがとう」には色んな意味が込められているだろう。それがキリトに響けばいいのだが…
「でも、やっぱり俺はあいつらを殺したようなもんだろ…」
「私は生きてるよ?」
「!?…そうか、そうだよなサチは生きてる。あぁ、そうだな…」
キリトは声をあげなかったが涙を流した
何度も涙を拭いて必死に涙を止めようとする
「…キリト、俺に言った言葉忘れてねぇよな?」
「ぐすん…あぁ。忘れてねぇ」
「過去は助走で、今は踏切、んでもって未来で羽ばたくんだ」
「過去は助走で、今は踏切、んでもって未来で羽ばたくんだ」
キリトに手を差し出し握手を交わした。素晴らしい未来を確信しながら―――
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