お友達が居ました
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係で一緒に狩をする程度だよ」
「そう、そうなんだよ、そのとおりだから、ミカが考えてる様な関係なんかじゃ全然無いから」
「そんなに焦る事無いのに、んー、そっか、それなら私にもチャンスはあるのか」
「どんなチャンスなのか、この後二人っきりで話をしようか、そう、誰にも邪魔されない所で」
クラディールさんがミカの頬に手を伸ばして見つめ合い…………!?
「クラディールさん!?」
「ん? どうかしたかサチ?」
「うっわー、危なかったわ、いま滅茶苦茶――――落ちる寸前だったわ」
「ミカは彼氏さんがちゃんと居ます、手を出しちゃ駄目です!」
「…………そうか、残念だ――――失礼をしたお詫びにこれをやろう」
クラディールさんがメニューを操作して取り出したのは黒いジャケットとスカートにブーツだった。
「気休め程度だが第三階層までの敵なら、これ一式で充分戦える様になる、貰ってくれ」
「え? これって防御力高いのに私でも装備できるってどういう事?」
「女性専用のレア装備でな、髪飾りとグローブが手に入らなくて中途半端なんだよ、
売りに出すにも微妙な値段しかつかないだろうし、処分に困ってたんだ」
「へー、不良在庫って奴だ、本当に貰っちゃって良いんですか?」
「あぁ、サチが今装備している一式も似た様なもんだ、遠慮なく持っていってくれ」
「ふむふむ、さっき言ってた攻略組ってのは」
「まぁ、本当の話しだな《閃光のアスナ》って名前ぐらいは知ってるよな? ウチの上司でサチとも仲が良いんだ」
「ふーん、へー、ほー、最近連絡くれないなーと思ったら、そんな凄い人とお友達になってたのかー
そりゃあー、私なんかじゃ見劣りするよねー、ふーん」
「ち、違うよ、本当に忙しかったんだよ」
「それでも連絡の一つくらいは欲しいもんよねー、女の友情って儚いものよねー」
「まあまあ、積もる話もあるだろうが俺が居ちゃ話し辛いだろう、そろそろ最前線に戻らなきゃいかんし、俺は此処で席を外そう」
「えー? もう行っちゃうんですかー?」
「何か手伝える事があったらサチ経由で連絡してくれ――――それとも、フレンド登録しておくか?」
「あ、是非お願いします。中々面白かったので」
「ご期待に副えた様で何より――――フレンド登録完了、それじゃ、勘定貰ってくから、ゆっくりして行ってくれ」
「ご馳走様でした、今度はじまりの街に来たら声を掛けてくださいねー」
「あぁ、必ず声を掛けるよ、サチもまたな」
「あ、はい、ご馳走様でした」
クラディールさんは会計を済ませて街中に消えて行きました。
「面白い人だったねー、今レベルいくつぐらいなんだろ?」
「…………たぶん五十前後だと思う」
「五十!? 嘘!? もっと
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