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クラディールに憑依しました
彼女は盾に転向しました
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出かけて行った。

 向こうで一泊して帰ってくる事も多くなった。


 サチが居なくなると、彼らは『人数が足りないから狩は無し』と宿屋で休息ばかりしていた。
 人数が足りなければソロプレイヤーを募集して狩りに出れば良いだけなのだが、
 俺が何を言っても『サチが強くなって帰ってくるから大丈夫』『装備も増えるかも』と誰も聞く耳を持たない。

 もしかしたら――――いや、間違いなく俺が入った時よりも状況が悪化している。
 このままでは駄目だ…………なのに強く言えない。

 俺が本当のレベルを話せば、狩りに関する情報は真剣に聞いてくれるだろう。
 けど、今以上に俺やサチに頼りっきりになって、何もしなくなるかもしれない。

 そして本当のレベルから俺がビーターだとバレた時…………。
 いや違う。俺はみんなを、月夜の黒猫団を守らなきゃいけないんだ。


 ――――このままじゃ…………駄目なんだ。
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