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クラディールに憑依しました
彼のギルド生活が始まりました
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ージにもならないし、小竜のヒールブレスで回復してしまう。

 どおりで戦術が育たない筈だ、シリカやレア装備に頼り切って誰も戦術なんて考えちゃいない。
 俺がこの数日で教えたスイッチや戦術も使う様子が無い、サチとシリカに頼りっきりだ。

 モンスターを倒し終えた所でその指摘をしてみると、
 シリカやサチからは『もっと言ってやれ』と鬼の首でも取った様にケイタ達を責め始めた。

 どうやら、前衛が少ない事もスイッチやHP回復の手順も、
 何度言っても『なぁなぁ』で済ましてしまい、全く改善された事が無いそうだ。 

 シリカは血盟騎士団のギルド運営も手伝っているらしく、あまり合流する事はできなくて。
 サチはいくら言っても聞いてくれないと、殆ど諦めていたそうだ。

 このままでは駄目だ、階層が上がれば装備に頼った狩も出来なくなるし、
 今の内から意識改革を始めないととんでもない事になる。

 とりあえずサチとシリカは後方に下げてケイタ達を前に出す事にした。
 もう一度スイッチのタイミングから教えないと…………。

 狩が終わり、シリカに少し時間を貰って、アスナ達に対する口止めをお願いする事にした。


「アスナさんもクラディールさんも、月夜の黒猫団のギルドエンブレムは見てますし、直ぐにバレると思いますよ?
 それにサチさんもアスナさんとは面識ありますし、一緒に狩りもするんですよ?」
「………………次のボス攻略の間までで良いんだ、こんな状態で月夜の黒猫団から離れるのは危険だって判るだろ?」
「……それは、キリトさんは攻略組の一人ですから、みんなも強くなるとは思いますけど…………」

「サチの方にも口止めをお願いするけどさ、アスナには前に何度か血盟騎士団に入らないかって誘われてたんだ、
 それが攻略組どころか中級プレイヤーのギルドに居るって知られたら、
 アスナが怒鳴り込んで来て俺のレベルも全部バラされそうで怖いんだよ」
「…………わかりました。――――多分大丈夫だと思います」



 結局、その次の第三十三層フロアボス攻略戦会議で俺が月夜の黒猫団に入った事がアスナにバレた。
 アスナは何も言わなかったが、俺を睨む目にはクラディール以上に狂気を発していた様な気がする。

 ――――気のせいだと思いたい。



 第十一層タフトにて。

 第三十三層ボス攻略も無事……無事? ……無事に終わり。
 いつも月夜の黒猫団が宿泊する部屋の一室、そこにギルドメンバーが集まっていた。


「なぁ、ケイタ? みんなはリアルでも同じ学校のパソコン研究部だったんだよな?
 どうやってナーヴギアとSAOを人数分集める事が出来たんだ? 結構な倍率になったと思うんだけど?」
「あぁ、その事か、仲の
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