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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-3 birth of magical girl lyrical NANOHA
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大きく赤い宝石が鳴動した。
そして強く光りを放ってなのはを包み込む。
『stand by ready. set up』
光が消えるとどこか聖祥の制服に似た服を纏って、手には杖を持っている。
髪を二つにまとめていた薄緑色のリボンが真っ白になっている。
自分が纏っている服をひらひらとさせるが、黒い何かが攻撃してきた。
それに驚いたなのはは思わずジャンプする。
すると両足に桃色の羽が出てきて宙を飛んでいる。
それになのはは驚く。
その間に今度は体当たりを仕掛けてくる黒いもの。
咄嗟に杖を突きだしたら自動的に魔法陣が出てきた。
『protection』
黒いものとなのはが突き出した杖――――『レイジングハート』が作り出した魔法陣がせめぎ合う。
少しすると黒いものが離れて、この場から逃げ出そうとした。――――3つに分かれて。
なのははフェレットに言われて飛んでいくが、スピードが遅い。
そこでなのははビルに降り立って、杖――――一般的にはデバイスと言われるもの――――を突き出す。
するとデバイスが形状を変えた。
《カノンモード》
「シュート!!」
出されたトリガーに指をかけて一気に引いたなのは。
桜色の砲弾が3つ放たれて、3つに分かれていた黒いものに向かっていく。
発射の衝撃でなのはは後ろに飛ばされる。
レイジングハートから放たれた3つの砲撃は間違うことなく3つに分かれた黒いものに命中して、1つの宝石に戻した。
なのははそれに近づいていく。
そこにフェレットが声をかけた。
「それに素手で触らないで! 手に持っているレイジングハートで触れて!」
なのはは言われた通りにした。
すると青い宝石はレイジングハートの赤い宝石の部分に吸い込まれていった。
ようやく終わったことに安堵する。
だが、それもつかの間、道路に立っていたなのはのもとにフェレットが来て、こっちに人が来ていることを知らせる。
ワタワタと慌てているうちにその人がやって来てしまった。
「……何やってるんだ、なのは」
燐夜だった。
若干息を切らしていることから慌てて来てくれたんだろうとなのはは思った。
そう考えると心が温かくなってくる。
「嬉しそうにしているのもいいが、まず家に帰ってからな」
サイレンが段々大きく聞こえて来ていた。
◯
なのはと燐夜は並んで歩いている。
歩いているうちになのはの家が見えてくる。
「じゃあ、俺はここで」
「ちょ、ちょっと……」
なのはの言葉は続くことがなかった。
家から恭也が出てきたからだ。
なのはは恭也の顔
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