18*一難去って
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明した。
ちなみに、こっそり話す理由はその方が面白そうだからだ。
「わかった?」
「はぁ……わかりましたが、ホントに大丈夫なんですか?」
むぅ……うたぐり深いねぇ。
「大丈夫かどーかを試す実験なの。んじゃ誰かテトラ君に魔法を軽ーくぶっ放しちゃってくんね?」
そう言って自分はテトラ君から離れる。
もとい避難する。
だって巻き添えはいやだもん。
「……それは戦争直前に、わざわざ味方が負傷する危険を犯してまでやる価値はあるのだな?」
……そういやそーだね。
戦争前に味方が怪我したらやだもんね。
でも、まぁ…
「価値はあるよ。成功したら自分が居なくても君らだけで魔獣の処理が出来る。」
そう言うとみんな驚愕の顔をした。
そんなに驚くものかね。
「あ!もしかしてそれってこの前魔獣を殲滅した時使った魔術符ですか!?」
しばらくの沈黙の後、一気にテンションMAXになったミミリィ隊長が指をさし叫んだ。
「いや、魔術符なんて大層なもんでねーよ。」
つか魔術符って何?
お札的な物か?
「でも実験が成功したらそれを私達も使えるんですよね!?」
「うん、多分。」
やったー、と言ってはいないが、心の声として聞こえてくる気がするのはなぜだろう。
「じゃあ私がテトラに魔法を撃とう!」
ミミリィ隊長とのやり取りの後に名乗り出たのはやはりエリザだった。
そして
「全力でいくぞ!!」
そう言いながら奴は右手に燃え盛る1.5メートル位の炎の剣をどこからともなく出現させた。
かなりエリザから離れている自分のところでさえとてつもない熱気と何か言いようの無い圧力をかんじる。
きっと目の前で対峙しているテトラ君は、もっとすごい事になっているだろう。
………ヤバクネ?
「行くぞ、火炎まほ……」
「カウンタートラップ『マジックジャマー』!」
そして、エリザが魔法をだそうとした瞬間にテトラ君は持ってたカードを掲げ、叫んだ。
めっちゃ必死の形相で。
パキンッ
すると、マヌケな音と共にエリザの手にあった剣が霧散した。
赤い霧的に飛び散ったそれはけっこー綺麗だった。
「おー、実験成功。」
とりあえず実験の成功を素直に喜ぶべく、自分はその事実を口にした。
そしたら有り難みが減った気がしたのはなぜだろう。
「なっ!何がおこったのだ!?」
魔法を無効化されたエリザは、何が起こったかわからない様子でうろたえている。
ちょっと見てて楽しかった。
しかし、ここで問題が発生した。
バタッ!
「ハー、ハー……こ、これ、は……異常に魔力持ってかれますよ。」
魔力の使いすぎでダウンしている
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