17*石川ではない
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ンだ。
いや、むしろかわいい。
そこらの女より断然かわいい。
さらに肩まである青い髪はなんとも言い難いサラサラ加減で、青い目はくりっとしている。
ただ、なんかオーラっつか雰囲気が男……いや漢っていう感じがむんむんしてるのが残念だ。
「………どうした?」
おっと、考えながら見つめてたらしい。
「いや、なんでも無い。というかそろそろ……」
「……クックックック………あ?」
やっとこさ動き出した。
てか、自分がこいつの存在思い出した途端動きだした。
あのままずっと忘れてたらこいつ、永遠に動かなかったんだろうか……
「な、なんでまた人形が勝手に!?イ、イース!こいつらを何とかしろ!!」
再び慌てるヒュー、そして命令されたイースはと言うと
「う……あ、ま、魔王様!!」
命令無視して王様に駆け寄った。
いやぁ、元気な娘だ。
……そういや、この世界の王様は魔王だったんだよね、忘れてた。
「魔王様!お怪我はありませんか!?私が居ながらこんな事に……なんとお詫びしたらよいか…!!」
「あ、いやイース……なのか?別に怪我は無いしお前の責任じゃ無いだろう。」
「でも!!私は魔王様にもしもの………」
彼らは彼らでなんか大変らしいので、こちらはこちらで片付けますか。
「あー、あの人形全部壊した。」
「こ、こわ、壊した……だと?」
すっげー、人って驚くとここまで目が開くのか。
「そ、だから君を護る物はもう無いのさ。おとなしく降参しな。」
とりあえず一番楽な方法で。
まぁ、もうこいつには何も無いし素直に応じるでしょう。
「ク、クックック…降参?この俺が?いずれこの世界を支配するこのヒュー・スタム・ジューク様が?」
あ、なんかヤヴァイ。
目がイッちゃってる。
だれか救急車、黄色い救急車を呼んで!!
「ふざけるな!!俺にはまだこの召喚石がある!!」
そう言いながら奴は青っぽい石を取り出し、高々と掲げた。
やばい、忘れてた。
掲げられた石は鈍く青い光を放ち、その光が魔法陣を描いていく。
そして……
「ギャァァァァァ!!」
変な鳥みたいな魔獣が、天井を吹き飛ばしながら出現した。
体長は飛竜の三倍はある。
後ろにいる王様達は、皆さん揃って言葉を無くし、息を飲んでいる様子である。
「いけ!!奴らを消し飛ばせ!!」
ヒューは何のためらいも無く激戦区となっている大通りを攻撃するように魔獣に指示した。
魔獣は、口を開け、命令通り大通りに向かって攻撃するために突っ込んでいった。
自分はその様子をただ見守っているだけだった。
自分のその姿を見たヒューは、勝ち誇った表情で笑いながら自分に
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