第20話 魔導師がやって来ました………(後編)
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何だあのガキ、震えてやがる………」
『真白ちゃん!?あの格好は………』
「魔導師だったんだろ。しかし推定魔力ランクAAAランクか。それにデバイスは、インテリジェントデバイス、レイジングハートの後継機か。優秀なデバイスに優秀な魔導師。将来が楽しみな逸材だな。いや、それだけじゃない。あのデバイスには………」
『おいエクス、何を1人で………』
「………最新型ベヒモスの設計図、これが奴らの狙いか………」
『エクス!!いい加減に答えろ!!一体何一人でブツブツ言ってるんだ!!』
「マスター、俺の中で大きい声出すな。敵の狙いが分かったのさ。………しかし時代が変わり文明が滅んでいても人は変わらないんだな………」
険しい顔で1人呟く。
『おい何が分かった、答えろ!!』
「説明は後だ、先ずは彼女を助ける」
そう言ってエクスはキーボードを叩き始めた。
「あなたは………?」
『時間がない。プロテクションは使えるか?』
「えっ、プロテクション………?」
いきなり自分に聞こえてきた声に戸惑いつつもちゃんと答える真白。
『………使い手がこれでは宝の持ち腐れだな。………とりあえず良い、お前のリンカーコアと繋いで火のブーストをかける。後は何とかしろ!!』
「何とか!?いきなりそんな事言われても………」
『やらないと後ろの奴等が死ぬぞ?』
そう言われ後ろを見る真白。
(そうだ、今度は私が助けなくちゃ………もう今までの私じゃ駄目!!)
『アイツ等を助けるんだろ?』
「………はい!!」
『ふん、良い目じゃないか。じゃあ行くぞ、接続回路形成……接続………ブースト!』
声の主、エクスがそう言うと真白が赤い色のオーラに包まれる。
「これって………」
『おい、来るぞ!!』
『アブソリュートブラスト!!』
自分の変化に戸惑っている内にフェンリルは先程よりも多く溜めた冷気の塊を真白達に向かって放った。
「シャイン、何かお願い!!」
『バーンプロテクション!』
スカイシャインの声と共に展開されたプロテクション。
それは直径3mほど大きく広がり、冷気の塊とぶつかり合った。
『冷気が無くなっている!?溶かされているのか………』
まるでフライパンの上に置かれた氷のように徐々に消えていく。
「まさか………嘘だろ!?」
ジランドが驚く中、徐々に溶けていき、完全に消し去った。
『ほう………まさか子供に防がれるとは………』
自分の攻撃が通らなかったのにも関わらず、それほど驚きは無いのか淡々と呟くフェンリル。
『だがそれほどという相手と言うわけか………面白い』
「え、えっと………」
『認められんだよ、好敵手として
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