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紫天の主は管理局の少将
世界は消滅する
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の球体が氷塊に命中して、膨れ上がって消滅させる。しかし、それはいっときの事でしかない。

「甘いで! 槍陣を成せ 白銀の破槌!」

「なんだっ!!」

「これでしまいや!!」

「まだだ、まだ終わらんぞ! 喰らえ、飢餓虚空・魔王星(ブラックホール・フェアリーズ)」

ヘイムダルと飢餓虚空・魔王星(ブラックホール・フェアリーズ)が衝突し、氷塊がブラックホールへと吸い込まれた。

「なんやのそれ…………」

「フハハハハ、我の完全勝利だ!」

しかし、飢餓虚空・魔王星(ブラックホール・フェアリーズ)はヘイムダルを吸い込んだだけでなく、周りの物を纏めて吸い取ってしまう。

「ちょっ!? 私の負けでええいからはよ止めて! 吸い込まれてるって!!」

「う〜む。それが…………止め方を知らん。しばし耐えよ、小鴉」

「なっ、王様、早く頼むって!!」

ブラックホールは物理現象だし、一度発生したら大変だよな。ディアーチェはナコト写本を急いでめくっていき、慌てて停止させた。だが、遅すぎた。

「王様、ちょっと私とOHANASIしようか。むろん、なのはちゃん式交渉術で。ああ、本人と一緒にやで」

「いや、待て! 我が悪かったから…………」

引きずられていくディアーチェ。俺は別の場所へと眼を向ける。そちらでは激しい戦いが繰り広げられている。多分だが。

「スプライトフォーム! いっくよ、フェイト! これがボクの本気だ。目覚めろ、クラウ・ソラス!」

「くっ、ソニックフォーム。バルディッシュ、バルムンクを発動させて」

『イエッサー』

フェイトはバルムンクを半分に割って、レヴィと戦っている。こちらも二刀流だ。もう、動き出した二人は見えない。ただ、所々で雷が落ちているだけだ。

だが!
だが!
そんな事よりもっとやばい場所が有る。それは空だ。そこでは魔王級の二人が戦っているのだ。それも全力全開で。赤い真紅の光と桃色の光が空の彼方に、星のように見える。戦場は他の惑星だったはずだ。だが、そんなのは関係無い。二人に与えた宝具はやばすぎた。シュテルが所持しているのはムスペルヘイムと呼ばれる世界其の物を宝具とした物だ。その力はスルトの剣も含まれている。

「あっ、星が数個消滅した」

直前で届けられた映像には、高町なのはが放つスターライトブレイカー。それが放たれた瞬間に桃色の龍の形へと変化してシュテルを飲み込もうとする。シュテルはシュテルで膨大な熱量を圧縮した太陽そのものを光線としたようなルシフェリオンブレイカーを放っていた。中心部でぶつかる二つの高エネルギーは余波だけで惑星が消し飛んだみたいだ。

「…………今の時代は化け物だらけですか?」

「否定はできないな」

「みんな、すごい
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