暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
5話:猫とじゃれるは俺と幼なじみと金髪少女
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ろと言う方が難しいだろう。
しばらくにらみ合った後、少女は魔法を発動しその場から去っていった。
「…行ったか」
「何で…何であなたはジュエルシードを渡したんですか!?」
「ん?あの状況だと、それが妥当だと思ったからだ」
「だけど!」
「じゃあ何か。お前はあの状況で俺の助けなしであの少女を退けられたとでも?」
「それは……」
俺の一言に言葉を詰まらせるユーノ。
「図星、か」
「くっ…」
「ユーノ君…」
「悪いな。少女にも、前にお前らにも言ったが、俺はそんな石ころに興味はない。ただ……」
そこで言葉を切り、踵を返す。
「…アイツらに、人の命や笑顔を奪われたくない。それだけだ」
俺はそのまま振り返らずその場を去っていく。
「ディケイドさん……」
「………」
ディケイドさんが森の奥の方へ消えていき、私はあの人の名前をつぶやく。
「私、あの子に勝てなかった…」
「なのは…」
そう、勝てなかった。明らかに私より魔法が使えていて、私よりも速い。私は…ディケイドさんに守られたんだ。
あのまま戦っていたら、私…負けてた。
「…ユーノ君、私どうすればいいかな……」
「………」
「お〜い!なのは〜!」
その時、唐突に声をかけられる。声がする方向、後ろを見るとそこには黒い上着をきた、士君がいた。
「大丈夫か、なのは」
「う、うん…。士君、どうしてここに…」
「お前を捜す以外に何がある」
と、士君はやれやれといった顔をしてそう言いながら歩き出した。私は急いで士君の隣まで小走りする。なんか、心配かけちゃったのかな……
「…何悩んでんだ?」
「ふぇ!?」
「今のお前の顔、明らかに悩んでますって顔だったぞ」
「………」
追いついた私に、顔をのぞきながら聞いてくる。士君の言葉に顔が思わず俯いてしまう。ほんと、何でか士君には全部わかっちゃうんだろ。
「…まぁ、言いたくなければ、言わなければ良いんだけどよ」
「……ねぇ、士君」
「ん?」
「やりたいことがある時、それをやりきる為に何が必要なのかな…」
「やりたいことをやりきる為に、ねぇ…」
なのはの質問に手を顎に当て考える。
おそらく今の質問は、先程の戦いからのものだろう。いや、確実にそうだ。
しばらく考えた後、俺は一つの答えを導きだした。
「…それをやり抜く『覚悟』、かな……」
「『覚悟』……」
「そう」
なのはは俺の言葉を繰り返す。どうやら、何か思うところがあったのか、少し難しい顔をする。
「でも、それはただの『覚悟
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