暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
5話:猫とじゃれるは俺と幼なじみと金髪少女
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」
「えぇ〜、何でお前に命令されなくちゃいけねぇんだよ」
「いいから撮りなさいよ!私が許可して上げてんだから!」
「あ、士君私にもお願い」
「わ〜たよ、撮りゃいいんだろ、撮りゃぁ」
そうぼやきながらレンズを覗き、アリサ達にピントを合わせる。
刹那、頭に何か、変な音が響く感覚が押し寄せてくる。これは…ジュエルシードか!しかも…結構近いか。
「…士君?」
「んぁ、あぁ悪い。ちょっとピントが合わなくて」
「しっかりしなさいよ、まったく…」
すずか達の言葉に応えながら、俺はなのはを横目で確認する。表情から見て、どうやら気づいているらしいが、どうすっか。
「んじゃ、撮るぞ」
カシャッ、カシャッ
「ん、ありがと士。現像したら頂戴ね」
「私のも」
「あぁ、必ず」
その時、なのはの膝の上にいたユーノが、唐突に飛び降り森の中へと駆け抜けていった。なのはは席から立ち上がり、ユーノがかけていった方向を見る。
「あらら、ユーノどうかしたの?」
「うん。何か、見つけたのかも。ちょ、ちょっと探してくるね」
「一緒に行こうか?」
「すぐ戻ってくるから、待っててね」
そう言ってなのははユーノが向かった方向に走っていった。すずか達はそれを少し心配そうに見ていた。
「さて、追いかけにいくか」
「え、行くの?」
「あぁ。なのはに何かあったら、あのシスコン兄貴に何されるかわかんねぇし」
「じゃ、じゃあ私も」
「人数多ければいいって訳じゃないだろ。それに二人はお嬢様。何かあったら俺も大変な目に遭いそうだからじっとしててくれ」
「…わかったわ」
「それじゃ、お願いね」
その言葉に黙ってうなずきながら、俺はなのは達が目指した森の方へ入っていく。
少し歩くと、ジュエルシードの発動した反応が感じられた。俺は走る速度を少し速め、木が出来るだけ生い茂っている場所で止まる。
すると丁度、周りの景色が変化した。なんか…景色の色が少しあせた感じだ。
「これは…」
〈結界魔法ですね。外と中を区別し、時間信号をずらすという魔法です〉
「え〜っと、つまり…?」
〈魔法による出来事を他人に見えなくすることが出来ます〉
「あぁ、なるへそ」
トリスの二回目の説明で納得する。とどのつまり、便利な隔離魔法、と言った感じかな?
「そんじゃま、状況が状況なので」
〈はい、マスター〉
トリスはそう短く答えると、ディケイドライバーへと変わる。俺はそれを腰に当て、一枚のカードを取り出す。言わずもがな、「ディケイド」のカードだ。
「変身!」
〈 KAMEN RIDE・DECADE! 〉
音声と共に俺の周りに十の人型のものが現れる。そして、それが全て俺の体に重なった後、俺の体はディケイドへと変わる。
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