犯罪と違法な魔導師
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声高に叫ぶアレッサに冷めた目線を送る。さっきからコイツは苛つく事を口走る。殺す事が愉悦?ふざけんな。
「…お前、人を殺して楽しむなよ…」
「おや、異なことを言われますね。ゲームをするのにコインを使うように、遊びには対価を支払わなければいけないのです。」
「人がその対価だと?」
「理解が早くて助かります。それに…私以外の生き物がどうなろうと、別に良いではありませんか。」
その言葉を聞いた瞬間、俺は槍を強く握りアレッサ向けて走り出していた。こんな奴に小さな子達が…と思うと腸が煮え繰り返る。連続で槍は突き出すも手甲に阻まれる。辺りに火花が飛び散り、狭い路地裏に金属のぶつかり合う音が響く。
「冷静さを失っていますね?がら空きですよ?」
「ぐぅぅ!」
脇腹目掛けて繰り出される拳に俺は反応できなかった。だが、殴り飛ばされる寸前に俺は魔力を最大まで貯めたバルディオンで脚の装甲を砕いた。
「おや、存外冷静でしたか。驚きですね。」
「るせぇ…人の命を踏みつけて楽しむような奴に負けられっかよ。」
「ほほぅ?ならば貴方が私を裁くと?」
「裁かねぇ…お前に罪を数えさせるだけだ。バルディオン、モードアンロック!ブラスターモード!」
『了解!カードリッジロード!ブラスターモードアンロック!バリアジャケット再構成!デバイスフレーム換装!』
俺の合図と共にバルディオンが強く輝く。バルディオンがカードリッジをロードし薬莢が排出される。それと同時に俺の周囲に膨大な魔力が産まれ、バリアジャケットに吸収されると、軽装であったバリアジャケットが白銀の鎧に変わり、鎧で覆われていない部分は青色のシャツに覆われた。槍の柄が短くなり、柄と刃の間に鍔が形成されて刃が伸びる。それは槍から変貌し、人振りの剣となった。最後に兜が形成され、頭部を守る。
「其は守りし勇気の剣!」
『ブラスターモード!』
「さぁ…」
「『お前の罪を数えろ!』」
剣を構え素早く接近する。力を任せに叩き斬るのではなく、あくまで防壁をなぞるように。すると防壁は呆気なく砕けた。否、切れたと言った方が正しいだろう。
「な、何故私の防壁が!?」
「確かにお前はすげぇよ。結界技術、防壁の固さ、俺には真似できねぇ。だけどそれだけだ。」
「な、なにを!?」
「さっきの魔力弾といい何かおかしいと思った。防壁も、膨大な魔力量で無理やり固くしてるんだ。構成自体も三流だ。」
「違う!私は敵の攻撃を防御し近接で倒す…」
「そうならざるをえなかった。お前は魔力弾やら砲撃みたいなものが一切使えなかった。いや、結界魔法に全ての才覚が奪われていた。」
「違う!違う違う違う!」
アレッサの出した魔力スフィアから膨大な魔力弾が発射さ
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