第3章:武器屋トルネコと幼女騎士リューラ
第1話:一期一会
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に旅立てる人物など居ないだろう。
この少女は私にとってチャンスの女神なのかもしれない!
何とか彼女と一緒に世界を旅する事が出来れば…
兎も角ここで別れるのは惜しすぎる!
「あ、リューラさん! 危ない所を助けて頂いたお礼に、今夜は我が家でお食事でもどうですか? 妻のネネも息子のポポロも喜ぶと思うんですよ。このままでは危険な森の中で夜を明かさねばならない…一旦レイクナバに戻って、我が家で食事をしませんか?」
幼いとは言え相手は女性…
いきなり見ず知らずの男が“我が家で食事しよう”などと言っても、警戒されるだろう。
私には妻子が居て、家にはその二人も居る事をアピールすれば、私が危険な男でない事を理解してもらえる……と思う。
「………でも………私…お父さんを捜してる」
お父上を捜している……?
一体どういう事でしょうか? もっと詳しく聞いた方がいいですね!
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「なるほど…気が付くと3日程前に、この森に落とされ迷っていたんですね!?」
話を聞けば凄い事になっていた。
何でも異時代より、姉妹の我が儘で巻き込まれこの世界に落とされてと言う。
しかもその際、共に巻き込まれたお父上達とはぐれてしまい、森の中を必至で探し回っていたらしい…
こんな幼い少女が、とんでもない試練を受けているのですね!?
しかし…私にとってもチャンスであろう。
ご家族を共に捜す為、一緒に世界を旅する口実が出来る!
だが今日は一旦レイクナバに戻り、暖かい食事とベッドで休息した方が良いだろう。
リューラさんも3日間この森を彷徨ったのだろうから、今日くらいは我が家で休んで、明日からご家族捜し&私の冒険を再開させよう。
(レイクナバ)
夕方になり、故郷レイクナバへ舞い戻った私は、早速家に帰り妻と息子にリューラさんに出会った経緯を話し、彼女を迎え入れる。
私の命の恩人という事で、ネネもポポロも快く迎え入れてくれた。
まだ出会って数時間だが、リューラさんは本当に寡黙だ…
ネネとポポロの歓迎にも、俯き顔を赤くして「ど、どうも…」と言うだけ。
う〜ん…寡黙と言うより、恥ずかしがり屋さんなんだろうか?
ネネは早速彼女をお風呂へと誘う。
3日も森の中を彷徨っていたのだ…外見は幾分薄汚れている。
女の子は清潔な方が良いだろう。
しかし…ポポロが何時もより落ち着きがない。
少し観察していると、頻りにお風呂場を意識している。
なるほど…息子もやはり男なのだな。
リューラさんは美少女だ。
中年の私が口に出して言うと、何かと疑いを持たれるだろうが…
その手の趣味の人からしたら、これ以上ないくらいの美少女だ。
ポポロとも歳が近く、そんな美少女が我が家のお風呂を使用
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