第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第40話 マイホーム1
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がなかった。
「なっ、ななななな、なにをしゅるんでしゅか!?」
「どうしたんだよ? そんな動揺して……もしかして、もっとキスしてほしいのか?」
「も、もももっと!!?」
いよいよ訳が分からない。シュウさんはいったいどうしてしまったのだろう……あ、でもこういう積極的なシュウさんも……。
そうしてる間にまたシュウさんの顔が近くに来て、
「……〜っ」
またキスをしてきた。
そんなキスに動揺しながらも、しっかりとシュウさんの唇の感触や温かさなどを感じながら、幸せな気分になっていくのを感じていた。
……なんかもう、さっきまで悩んでたのが嘘のように心臓がドキドキなっている。
「……ぷっは、ど、どうしたんですかシュウさん!?」
「……いや、シリカがこうしたら嬉しいかなぁ〜、って思って」
「そ、そりゃあ嬉しいですけど……。も、もしかして、あたしの為にこんなことしたんですか?」
「こんなことって……案外、男にとっては重要なんだぞ。好きな女の子に自分からキスするっていうのは。……それに、シリカと現実《リアル》でも絶対に会おうって約束を込めて、な」
「シュウさん……」
もう、不安だったことが一気になくなったとかどうでもよかった。
今あたしは、シュウさんにココロのほとんどすべてを取られたのかもしれない。
……どうしよう……人って、こんなにも他の人を好きになれるものなんだろうか……?
もうあたし、シュウさんが好きで好きでたまらない。
「シュウさん!」
「うわっ! ……んっ!」
今度はもうほとんど無意識で、あたしからキスをしていた。
そして一回顔を離して、
「シュウさん……まだ十四歳にもなってなくて、マセてると思うかもしれないですけど……今日だけはゆるしてください!」
そう言ってから、再びキスをする。
「……分かった」
そして再び顔を離した時に言われたシュウさんの言葉からは、あまりよく覚えでいない。
というより、もうキスを何回したとかどうでもよかった。
ただただ、シュウさんが愛しくなってしまって、止められなかった。
一年以上も好きな人といて結婚までしたのに、恥ずかしがって何もしていなかったから、自覚はなかったけど溜まっているものが自分の中にあったらしい。不満とかが。
……けど後で履歴を確かめてみると、あれだけキスしてたのにあたし達は《倫理コード》は解除してなかった。
……流石にシュウさんも無理してる事と、自分でもまだそれは早いと分かっていたからだ。
それからあたし達は温泉に浸かりすぎて気を失いそうになるまでキスをしていた。
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