第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第40話 マイホーム1
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の事を思い出て、恥ずかしくなりそうです!」
「……いいじゃんか、水着着てるんだし」
「……まあ、そうですけど……。やっぱり、気分とかあるじゃないですか」
「それもそうか、ごめん……それより気持ち良いな、やっぱり」
「……話をそらされた気がしますけど、それに関しては同感です」
俺とシリカは今、俺が買った家に付いていた温泉に『水着』を着て二人で入っていた。
第十五層でシリカと待ち合わせをして家に連れて行くと、やはり心配していたのか、俺に抱き付いて来てから泣いて喜んでくれた。
……ここまで喜んでくれるとは思ってもみなかったから、そんなシリカを見てたら俺まで嬉しくて泣きそうだったよ、ホント。
それで温泉が付いてるからって、家の中もあまり確認せずに温泉に直行した。理由はシリカが『せっかくシュウさんが買ってくれたんですから、先に入りましょうよ。あまりお礼にならないかもしれないですけど、背中流しますから』と、言われたからだ。
俺にしか伝わらない意味を含めるとシリカの言ったことはつまりこうだ。
家を買ってくれたお礼に、こないだのクエストで手に入れた『洗うと一回ごとにHPの上限が1上がる石鹸』を使って、俺の背中を流してくれるらしい。……ちなみにどうでもいいけど石鹸は2個貰って、1個の使用回数は50回だ。
まあそんなことで、『水着』を着てと聞いていなかった(というかシリカが言わなかったんだけど)俺は、ドキドキしながら『一緒に入るの!?』なんて聞いてしまった。
……冷静になってみると、こないだ石鹸とは違うクエストで水着を貰ってたことを思い出した。
でも防御力が低いから使わないと思って忘れてた+使わないから売ったと思っていたから、忘れてたとしても仕方ないと思う。
……でもこういう時のことを考えて、俺が売ろうとしてる水着をこっそり具現化して、こっそりと持っておくなんて……なんていうか本当に考えることは同じだな、って思った。……これも似てきた一つなのかな?
まあそんなこんなで、初めの内は恥ずかしくて俺達にはまだ速いかな〜……なんて考えてたけど、入ってみると意外に恥ずかしくないもんだな。
「あ、そうだシリカ。さっきはごめんな。……水着のシリカをじろじろ見て」
「い、いえ……恥ずかしかったですけど、シュウさんですから……大丈夫です」
「……ありがとう。でも、お風呂の温度を測るのは少しつらかったんじゃないか?」
この温泉には買った人が温度を調節できるようになっていて、ウィンドウから温度を変えられるんだけど……それがあまりに難しくて、悪戦苦闘してしまったのだ。
俺と向かい合って温泉に座りながら浸かってシリカは、手を顔の前でブンブン振りながら否定すると、
「そんなことないですよ!
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