丸投げか?
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ィーに参加しようとする心意気がほしいね!」
「…………………………」
心底困り果て何も言えなくなるルビス。
「それとも人間は神の為に全てを犠牲にするのは当然…しかし神は人間如きに何一つ犠牲になど出来ない………と思ってるの?それが本音?」
「そ、そんな事思っていません!!」
心にも無い事を言われムキになってリュカを怒鳴りつけるルビス。
しかしリュカはその言葉に満面の笑みを浮かべ囁く様に告げる。
「じゃぁ…人間の為に、自身が傷付く事も顧みず、勇者アルルのパーティーに参加して、大魔王討伐に協力しようよ………それこそが長きに渡り大魔王に苦しめられてきた人々に対し、無力な神として報いる術だと僕は思うよ」
リュカの囁きに思い悩むルビス…しかし彼女は逃げられない。
如何なる理由があろうとも、ここで拒否をしてしまえばリュカの言い分が正しい事になってしまうのだ…
「わ、分かりました…私も皆さんと一緒に大魔王討伐に同行します…しかし大魔王の暗黒の力が消え失せるまで、私は神としての力を使う事が出来ません。腕力もなく魔法力も一般人よりかは上程度です。どうかその事を忘れないでください」
「あ、あのルビス様…ご無理をなさらない方が………丸投げだなんて思っているのはリュカさんだけですから…」
アルルはリュカの餌食になったルビスを不憫に思い、ムリに同行する事を止めさせようとするが…
「いいえアルル…リュカの言う事は最もです!私はこの世界を造りましたが、外敵からの侵害を防ぐ手立てを何も講じませんでした。私の考えの甘さから、この世界に住む全ての者に、多大なるご迷惑をかけてしまった事…その責任を取らねばなりません。その為に少しでも出来る事があれば、自ら進んで行わなければならないんです。…本来リュカに言われるまでもなく、私は皆様と共に旅立たなければならなかったのに…お恥ずかしい限りです」
ルビスの心は揺るぎない物になっていた。
アルル達はそんなルビスから視線を移し、この状況に導いた男に目を向ける…
リュカは皆の視線に気が付くと、唇の端をニヤリとつり上げ、面倒事を分かち合う(少しでも押し付ける)仲間が増えた事に満足感を表した。
「「「「「はぁ〜………」」」」」
全員の溜息が同時に響き渡る。
リュカの性格には慣れたハズなのに…
それでも溜息が出てしまう一同…
「さて…ここで何時までも溜息を吐いていても始まらないし…そろそろアルルの剣が出来上がってるかもしれないから、一旦マイラへ戻ろうよ」
リュカが何時もの明るい口調で、次の行動を皆に伝える。
力を失っているとは言え、神様を守りながら世界を救う旅を続けねばならない現実に、アルル達は徒労感に苛まれている。
「まぁ、マイラへ赴くのですか!?あの…ご迷惑かと思いますが、マイラの温泉で疲
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