悪魔と友人とリハビリと
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っちりを受けたくはない。
先に歩を進めていると、三人ともキチンと着いてきた。バニングスは二人に挟まれ延々と俺のシュークリームに関して講釈を垂れている。
シュテルはともかく月村、お前は俺のお菓子食うのは初めてだろ。どうしてそんなに偉そうに語れるんだ?
「…はぁ…。月村、シュテル。それくらいで許してやれよ。バニングスがぐったりしてんぞ?」
「アキラが言うなら…」
「三崎君がそういうなら…」
「ほらバニングス、大丈夫か?」
二人が解放しても、尚もぐったりしているバニングスを支えてやる。バニングスは虚ろな目でブツブツと何かを呟いていた。耳を傾けてみる。
「暁様のシュークリームは最高暁様万歳暁様のシュークリームは至高暁様は正義…」
「手遅れだー!!」
二人とも、何を吹き込んだらこうなるんだよ!
俺は二人を軽く睨んでバニングスを連れて歩いた。先が思いやられるぜ…。
その後何とかバニングスを復活させて高町家にたどり着いた。
暫くバニングスが俺の腕を離さなかったのは、バニングスにとって黒歴史になるだろう。
「アリサ、すいませんでした…」
「ごめんね…アリサちゃん。」
「ホントに怖かったわ…」
もう俺の後ろで仲良くしている。やはり女の子は仲良くないとな。
俺は高町家の道場に向かうと、一礼して中に入る。道場というだけで体が反応してしまう辺り、自分が単純だと思ってしまう。
高町はレイジングハートと会話をしていた。
「よう、高町。待たせたな。」
「あ、暁くん。」
『おはようございます、レイジングハート』
『Good morning Bardion.』
挨拶をし、レイジングハートの近くにバルディオンを置く。バルディオンとレイジングハートは、二機で会話をしていた。
微笑ましく見ながらも、俺は高町に向き合う。
「うしっ、今日もデバイス無しでの魔力運用だ。」
「はいなの!」
力強く頷く高町。何故デバイスを使わないかと言うと、デバイスとは所謂魔法を使うための補助機であり補助機があればそれに頼ってしまう。
故に本来の技量に戻すためには、自分の魔力運用技術を取り戻してからではないと完治とは言えない。
俺は綺麗に洗った空き缶を手に取ると高町の頭上向けて投げる。高町は小さな魔力弾一つで空き缶を何度も何度も打ち上げる。
「60…61…62…」
「良い感じだな。辛そうにも見えないし、魔力も効率よくコントロールしてる。」
「そうですね。次は防御と集束の具合を見ましょうか。」
「バインドは完全にデバイス補助だからな。」
隣のシュテルと高町の魔力運用について分析する。リハビリの甲斐あってか、魔力運用が以前より上手くな
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