悪魔と友人とリハビリと
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涙目と上目遣い、更には首を傾げるという三連コンボで俺を見詰めてくる。ちょっと待て、何かエロいぞ。
「スズカ!何を言ってるんですか!アキラには私という大切な家族が居るのですよ!?」
「ちょっと待てシュテル!何にディアーチェ達省いてんの!?」
「シュテルちゃんずるい!私も三崎君(の料理やお菓子)が欲しいよ!こんなに凄いんだもん!」
「待ってすずか!多分大切な言葉抜けてる!!」
睨み合う二人を何とか引き剥がし、俺とバニングスで落ち着かせる。暫くして落ち着いた二人は、俺に頭を下げてきた。
「すいません…動揺してしまいました。」
「ごめんなさい…」
「二人とも…人通りが少なかったから良かったけど、人の往来であんな会話は止めてくれよ?」
「「はい…」」
「それとシュテル。俺はお前達の前から居なくならねぇから心配すんな。」
そう言うと俺は、いつぞやのディアーチェにしたようにシュテルの頭を撫でた。多分こいつは俺が居なくなると思ったのだろう。
「あ…はい。」
頭を撫でられ嬉しそうに頷くシュテル。その姿を見たバニングスは、生暖かい目で見てきた。
「…んだよ?」
「別にぃ〜?同情しようと思ったけど止めたわ。」
「さいですか。」
「それにしても、すずかがあんなになるなんて…味が気になるわね…」
「うーん…翠屋とは比べられない味なんだよね…」
「当たり前だ。翠屋のシュークリームを目指しても、美味いシュークリームは作れない。俺は俺のシュークリームを極めただけさ。」
翠屋とは違う、俺だけの極上のシュークリームをな。なお、レシピは門外不出である。
「凄いよ、一口食べただけで体が蕩けそうになるんだもん…。」
「ま、高町のリハビリの時に沢山食えよ。大分量作ったから。」
ヴィータとレヴィに頼まれて家用と八神家用に作るつもりだったが何処で何を間違えたのか、気が付いたら200個を越えていた。今の箱には40個ほど入っている。因みに、俺を生き返らせてくれた神様にも供えておいた。
翌日夢に神様が出てきてお礼を言われた。気に入ってくれて何よりだ。
「私達女子より女子力高いんじゃないの?」
「…将来が決まりそうなくらい料理が上手くなるとは、思ってもなかったさ。」
「へぇ…私にも食べさせなさいよ。」
箱に手を伸ばしてくるバニングスの腕を、月村とシュテルが掴んだ。その顔は笑ってはいるが…目が笑ってない。
「アリサ、貴女はアキラのシュークリームを馬鹿にしましたよね?」
「そんなアリサちゃんに食べさせるシュークリームは無いよ?」
「あ、暁…二人が怖いわ!」
「同情はしないからな?」
助けを求めるバニングスを切り捨てる。下手に庇ってとば
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