無印編!
デバイスの性格もすごい!
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あの後俺は何事もなく家に帰り、美愛とどっちが先にお風呂に入るかでもめたあと普通にお風呂に入り、美愛に一言言ってから自室に戻っていた。
ついでに美愛には
「はっ、風呂が空いたぜぇ」
とか言ってみた。
その時の美愛の反応が、
「な、なに言ってるの、おにぃ・・・?本格的に病んじゃった?頭。今からでも病院行っとく?」
と心配された。
ムカついたから美愛の部屋の本棚の上にあった木彫りのくまを投げつけておいた。
ドアを閉めた時に聞こえた生々しい音は未だに忘れられない。
「あー、つっかれたー!」
俺はなんとかアノ音を消し去ろうと、少し大きめの声で言ってからベッドにダイブする。
<今日はランニングの距離を変えて、今までの二倍近くにしましたからね。それにペースも変えましたし>
「だねー。流石に三時間で隣町の隣町の隣町の隣町を一時間十分休憩は辛かったわー・・・っと、なのはからメールだ」
『アリサちゃん、すずかちゃん、陽龍くん、美愛ちゃん、慎吾くん、今日拾ったフェレットはうちで預かれることになりました。
明日、学校帰りにみんなで迎えに行かない?』
・・・なのは、俺は美愛に話を聞いてたから内容がわかるけど、慎吾はまったく分からずに頭抱えて「あれ、フェレットってなんだ?もしかして俺がボーっとしているあいだに見つけたのか?いやいや、でも流石に気づくだろ・・・」みたいな感じで弟の謙吾くんの辺りをゴロゴロするんじゃないか?
『了解。あと、俺は美愛に聞いたからいいけど、慎吾はわからずに頭抱えてるだろうからメールしとくな』
『さっきのなのはのメールは、塾に行ってる時に見つけた、怪我したフェレットを、学校帰りに一緒にもらいに行こうって話だから。
別にお前が忘れてるわけじゃないからな』
よし、これでオッケー。
ピロリン♪
あ、もう返信帰ってきた。
まずは・・・なのはだな。
『あうー、すっかりなの。ごめんね、陽龍くん。あと、慎吾くん、お願いなの』
うん、反省する子は成長するのだよ。
次、慎吾。
『よかったー。俺が忘れてたわけじゃねーんだな。あんがとな陽龍。また明日。美愛にもヨロシク言っといてくれ!』
てめーはそのくらい自分で言いやがれこのヘタレ。
「まったく・・・そろそろ俺はねるかなー」
そう呟いて携帯を充電器に繋いでいると、放課後にきた念話がまた聞こえてきた。
『聞こえますか?僕の声が、聞こえますか!』
『聞いてください。僕の声が聞こえるあなた、お願いです。僕に少しだけ、力をかしてくだしゃい!・・・噛んじゃった』
緊張感のないやつだった。
ってか念話で噛めるってある意味すごいな。
「おにぃー!」
「ん?どうした美愛。念話で噛んだすごいやつ
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