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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第二十七話 戦闘開始
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の焼き直しって感じだな。取りあえずまあ、喰らっとけやッ!」
上空に飛び跳ね空中で姿勢を維持したままに連続して銃弾を放つ。
「そりゃもう効かねぇッて言っただろうがァッ!!」
それらの威力を大したことないと判断しそのまま突き殺そうとするヴィルヘルム。だが司狼は嘲笑し余裕をもってそのまま言い放つ。
「そりゃ如何かな?」
拷問具というのは元来、異端狩りに使われる器具が殆どである。その多くは魔女であるがそれ以外にも存在しており、それはつまり化物殺しの拷問具の事である。
そして旧来の吸血鬼退治の方法は首を切り落とす、心臓に杭を打つ、死体を燃やす、銀の弾丸もしくは呪いを刻んだ弾丸で撃つ、呪文などを用いて壜や水差しに封じ込めるといった様々な方法が存在する。
司狼はそういった吸血鬼に対して効果のある攻撃を銃弾に仕込んだ。
「BANG!!」
「ッ――――!」
その銃弾はヴィルヘルムに直撃すると共に爆発を起こす。その爆発と同時にヴィルヘルムは燃え上がり、前回と違いその身体に僅かな傷を負わせることが出来るはずである。
「バーカ、質が違うんだよ。前の時に使ったのは針や毒だ。んでもって今回のは火ってわけだ。効くだろ?」
前回の戦いに使われた炎の差異、それは火の質そのもの。単純に火力が高いわけではない。火というものは古来より儀式や呪いといった類に多く使われる。
例えば、酒を使って火を灯すものや、特別な香草を使う儀式なども存在している。火炎グレネードはあくまで人殺しの炎であり、司狼が撃った弾丸に使われた炎は呪いや化物を殺すために使う炎である。拷問を行う上で名目とはいえ化物殺しである以上、その火の質が違うのも当然だった。
「笑わせんじゃ―――ねえェぞッ!このクソガキがァァッ―――!!」
だがしかし、一向に無傷のヴィルヘルム。さらには杭を司狼に向けて断続的に飛ばす。飛び交う杭に撃ち抜かれる司狼。だがここまで想定通り、そう思い口元を歪ませる。
「足元を見てみなよ」
少し距離を置いたところで不敵に笑うティトゥスはそう忠告する。ヴィルヘルムは何かを踏み抜いた事に気付き咄嗟に脚を退けて距離をとった。
「
銀
(
Silber
)
の
(
des
)
雨
(
Eisens
)
ってね。血潮に塗れなよ」
Sマイン、ヴィルヘルムが踏み抜いた地雷は歩兵殺しのそれであり、さらにその中に含まれている炸裂片は化物退治の銀片だった。ヴィルヘルムは為す術も無くそれを受ける。が、
「効かねえなァ、効くわきゃねえだろ。今更この程度の児戯でよォ」
全くの無傷。そもそも形成位階であるヴィルヘルムに吸血鬼殺しの攻撃は強い効果を表すわけではない。創造ならまだしも今のヴィルヘルムにそれらが効く道理は無かった。
「だがまあ良い、テメエ等
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