機動戦士ガンダムSEED
0171話
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方が出来るだろう」
「色々って?」
ムウの質問に、原作でのスカイグラスパーの運用を思い出しながら口に出す。
「例えばストライクがエネルギー切れになるまで戦ったら、スカイグラスパーが装備しているストライカーパックで換装。その後にアークエンジェルに帰還してもう1機のスカイグラスパーに乗り換えて出撃、とか」
「おいおい、お前さんは俺を宅配便じゃなくて補給屋にでもしたいのか?」
「だが、そうするとストライクの運用はぐっと広くなるぞ? ……ブリッツには全く関係ないが」
さすが主役機とでも言うべきか、ストライクの運用性はかなり羨ましいレベルだ。
「にしても、こんな状況で少佐にしてもらってもなぁ……」
「少佐?」
ぼやくようなムウの呟きが気になり聞き返す。
「あれ? 連絡が行ってないか? 俺と艦長はハルバートン提督の計らいで少佐に昇進だよ。バジルール少尉も中尉に昇進してる」
「マリューも? ……昨夜それらしい話は聞かなかったが」
俺の呟きを聞き咎めたムウがニタリとでも表現できるような笑みを浮かべてこちらを窺う。
「昨夜、ねぇ……となるとあの口紅は艦長からもらったのか?」
「……ノーコメントだ。それよりお前こそナタルとはどうなってるんだよ?」
「さて……それ所じゃなかったからな。俺としてはこの慌ただしい中で艦長とくっついたお前の方が信じられないよ。見かけによらず手が早い事で」
「自覚はないんだがな」
ムウの言葉に思わず苦笑を浮かべる。
そんなこんなで、この日は無事過ごす事が出来た。少なくても日中に関しては……
日中の仕事も一段落し、既に深夜に差し掛かろうとした時間。俺は士官部屋でムウからもらったグラビア雑誌を何となく眺めていた。
本来なら砂地に適したOS調整をして欲しかった所なのだが、肝心のキラがダウンしてしまっている現状ではどうする事も出来ない。キラに関しては戦闘中でもOS調整が出来るので問題無いのだが、俺の場合はそれも無理だ。となると、アークエンジェルを足場にして戦うしかない、か。
グラビア雑誌を見ながらそんな事を考えていると、突然アラーム音が艦内に鳴り響く。
『第2戦闘配備発令。繰り返す、第2戦闘配備発令』
来たかっ!
こうして俺達は慣れない砂漠の中、慣れない装備で、慣れない夜戦を行うと言うかなり悲惨な状態で地球での最初の戦闘を迎える事になったのだった。
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