暁 〜小説投稿サイト〜
孤高の雷狼と疾風の狩人
狗と熊とハチミツと〜A

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「この先のエリア5に行けば渓流の全てのエリアをまわったことになるなコジロー」

「ふニャ〜やっと村に帰れるニャ」

 一人と一匹はエリア4の坂を上りエリア5に向かう
エリア4は背の低い草がはえる見通しのいいエリアだったがエリア5に近づくにつれて木が目立ってくる。そのな話をしながらエリア5に足を踏み入れた

「「・・・・・・」」

「シンヤ、熊がハチミツなめてるニャ」

「なめてるな」

「どうするにゃ?」

「それはだな・・・・・・ん?」

「どうしたにゃ?」

 一人と一匹が会話しているなか青い森の熊さんことアオアシラが何の臭いに気づいたのか鼻をヒクヒクと動かしながらこちらへとふり向いた。
 アオアシラもハンターが居たことに驚いていたが、ある臭いがハンターの傍からするのを感じると仁王立ちとなり吼えた。

「コジロー」

「にゃ、にゃにか?」

「めっちゃガン見されてるが何かしたか?」

「にゃ、ニャにもしてないニャー、ハチミツ採取してただけニャー」

「こっちにヤル気がなくてもむこうにはあるみたいだぜ、コジロー」

「ヤル気って、ニャに主も太刀に手をかけてるニャ」

 アオアシラがシンヤ達に向って突進しきた。それを横飛びに回避して通り過ぎて背中を見せているアオアシラに向って斬りかかる。肩から大きく振り下ろす、太刀を突き、刃を反して斬り上げ、払う。
払った勢いでアオアシラから距離をとり、止めていた息を吐き出す。
突進で崩れた体勢から立直ったアオアシラが振向き吼える。両手を大きく振上げ、右手、左手と交互に振ってくる。それをかわしアオアシラの脇から斬る。痛みに怯んだところをさらに斬る、斬る、斬る
虫を払うように振るわれた手をよけ太刀を収め駆け出す。背を向けて駆け出した敵を本能的に追いかけてくるアオアシラその足元が爆ぜる。驚いたアオアシラがバランスを崩し転倒する。

「やったニャ!アイルーの爆弾の威力はどうにゃ」

「コジローよくやった。」

 鞘に収めていた太刀に手をかける。太刀を大きく回し一太刀、逆回転させ左から二太刀、右、左と小振りに振り三太刀、四太刀、大きく振りかぶり真正面から振り下ろす五太刀、腰を捻り大きく回りながら太刀を振る六太刀

「ニャー主の気刃斬りからの気刃大回転斬りニャ、これでアオアシラは虫の息ニャ」

「そう簡単にはいかないみたいだぞ、コジロー」

「へ?ニャ!?ニャワ!!」

 シンヤの視線の先にはピンク色と大きなエリマキが特徴の鳥竜種のモンスター、ドスジャギィがいた
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