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Epic2君が差し出す手は私の心を惑わせる〜Reverse:The SuN〜
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宿だって慣れてるから」

野宿に慣れてるなんて。ルシリオン君・・・一体いつからこんな生活してるんやろ? わたしに何か出来ることないんかなぁ。それに、出来ればもっと仲良うなれる方法があれば・・・。腕を組んでうんうん悩んでると、「それじゃあ、はやて。またな」ルシリオン君はいつの間にか竿を片付け終えてて、クーラーボックスを肩に提げてた。

「ちょっ、ちょう待って!」

「ん? もうちょっと話でもするか・・・?」

「それもええねんけど! でもそうやなくて! えっと、そのな・・・!」

答えも出てへんのに呼び止めて、でもルシリオン君は嫌な顔1つせんで待ってくれてる。けどそれが余計にわたしを焦らせる。そやから「うちに来ぇへんか!?」なんて突拍子もないことを言うてしまうことに・・・。ルシリオン君かて「はい?」って首を傾げてるし。とゆうか可愛すぎや、その仕草!

「お金の心配で泊まるとこが無いんなら、わたしの家に来たらええよ! タダやし! やっぱり野宿はアカンて! ルシリオン君、男の子やのにめっちゃ可愛えし! もし変な人に襲われでもしたら大変や!」

「・・・・たった今、可愛いって言葉による精神口撃をされたけどな・・・」

「ぅあ・・・! やっぱり嫌なんやね。ごめんな。怒ってる?」

「ううん、怒ってない。はやての家に厄介になるって話だけど、さすがにそれはダメだろ」

「わたし1人だけやから気を張らんでもええし、一軒家やから部屋も余っとるし、プライバシーも――」

「いやいや。そうじゃなくて。はやては女の子。私は見た目が少女でも男だ(涙)。金銭面とは言え君の世話をしているおじさんという人に何か言われないか?」

「あー、そうゆう心配は大丈夫やと思う。おじさんとは手紙のやり取りくらいやし。それに、な。わたし、ルシリオン君のことがホンマに心配なんよ。ちょっとの間でもええから、わたしの家においで? わたしに、ルシリオン君のことを手伝わせて。手伝い言うても探し物の手伝いは出来へんけど、住むところとか食事くらいなら手伝える」

どうしたんやろ、わたし。こんなに必死になってルシリオン君を引き止めようとしてる。なんでかは判らへん。判らへんけど、ルシリオン君を独りにするんはアカン、そう思えてまう。もしかしたら同情なんかも知れへん。わたしと同じで家族が居らんくて、でも住むとこも無いルシリオン君よりはマシかもしれん、て。あぁ、でもこれが一番大きい感情かも。ルシリオン君の手を今度は両手で取って、「・・・独りは・・・寂しいしな」そう呟く。

「寂しい・・・?」

「うん。独りはやっぱり寂しい。・・・それにわたし、ルシリオン君と友達になりたいんや。出来ればもっと会いたいし、お話ししたいし。そやから一緒に住めれば、その2つがいっぺんに解決で
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