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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic2君が差し出す手は私の心を惑わせる〜Reverse:The SuN〜
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やての周りには誰も居なかった。
おじさん・・・おそらくギル・グレアム提督の情報操作などによるものだろう。無言になったはやてに私は何も言わず、ただ車椅子を押し続けるのみ。バス停が見えて来て、「ここでお別れだな、はやて」と声を掛ける。
「っ! あ、あんなルシリオン君。わたし――」
「私もはやてと話すことが出来て楽しかったよ。ありがとう」
バス停へと辿り着くと同時にバスが停車した。グッドタイミングだ。ドライバーの人が降りて来て、車椅子乗車用のスロープを設置。エコバッグが掛けられた車椅子のグリップを「お願いします」ドライバーに預ける。
「はい、畏まりました。お預かりします」
「あ、あのなっ、ルシリオン君! また会えるかなっ!?」
私は返事をせず、笑顔で手を小さく振るだけ。はやての目に悲しみの色が浮かぶ。ドライバーがスロープを片付ける間も「ルシリオン君!」はやてに何度も呼ばれる。
「・・・・また会えるかもしれないし、もう会えないかもしれない。すべては流れるままに」
「えっ? それってどうゆう――」
最後まで言い切る前に扉が閉まった。バスははやてを乗せて走り去っていく。はやてと会えただけでなく話すことが出来たことは、本当に嬉しかったし楽しかった。これは認める。だが、はやてと会うためにこちらが行動を起こそうとは思わない。すべては流れるまま――偶然の再会だったら・・・・。
「本当は避けないといけないところだろうが、私は・・・」
――どうかご自分の御心に正直に――
マリアの言葉が脳裏を過ぎった。正直になったところでどうする。私は「自分のことで精いっぱいの愚か者だ」そう吐き捨て、今夜の住まい探しに彷徨うことにした。
†††Sideルシリオン⇒????†††
いつもは父さんの遺品のパソコンを使って食材を買って、家まで届けてもらうんやけど。それやのに今日はどうしてかスーパーにまで行ってしもた。でもそのおかげで、とても綺麗な男の子と出会えた。
ルシリオン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロード君。名前はどこかの国の貴族さまみたい。すごいんは名前だけやなくて、その外見がすっっっごく綺麗なことや。サラサラな長い銀色の髪。目の色も青と赤で。肌も白くてスベスベ。本当に綺麗で、男の子に言うんはちょう失礼かも知れへんけど、すごく可愛い男の子やった。
「また会えたらええな〜」
ホンマに偶然な出会いやったけど、出来ればもう一度会って話してみたい。バス停での別れ際に、流れるままに、とか言うてたけど。
(どうゆう意味なんやろ・・?
夕ご飯の後片付けをしながら、スーパーでのルシリオン君とのお話を思い出す。外国の子やのに日本語は上手やし、昔の日本の一人称とかもいろいろ知ってたし。すごく優しい声で
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