偽りの神と反逆者
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い剣撃が地面がぶつかることにより出た衝撃波が空間を揺るがす。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!」
玖珂は笑いながら、そう叫ぶ。しかし次の瞬間、その笑いが固まった。
巨人の手に持っていた斬馬刀の刀身が無くなっていた。攻撃がやみ、煙が晴れるとそこには無傷のゲツガが立っていた。
「おい、俺はお前と決着をつけるって言ったんだよ」
そう言ってゲツガは手を巨人に向けて唱える。
「デリート」
そう唱えると不死属性を付与されていると言っていた巨人に無数の穴が開く。そして、巨人は大きな音を立てて倒れると、ポリゴン片になって消えていった。何が起こったのかまったくわからないと言った風に玖珂はありえないと口を動かした。
「なんだよ……なんなんだよ……そんなの……作った覚えなんてないぞ……」
「作成者は誰であろうと関係ないだろ。さあ、邪魔者も消したんだ。決着をつけようぜ。偽者の神と世界を破壊する反逆者のな」
そう言うとゲツガは右手を伸ばして口を動かす。
「パス!」
そしてそこにできたノイズに手を入れて再度口を動かす。
「フィッティング!」
そして創造する、自分に合った武器を。自分の力を最大限に生かせる武器を。そして形を想像してそれを作り出す。
「レストア!」
そのノイズの中で手に武器が生成される。ゲツガは握ってノイズの中から引き出した。手に握られていたのはSAO時代に使っていた武器と同じ、フェーロ・プラス・グラヴィターティであった。
「やっぱり、俺にはこいつが一番だな」
そう言ってゲツガは逆手持ちに切り替える。
「ふざけるな……ふざけるなよ……俺はこの世界では絶対に負けない!!俺は神だ!全知全能なる神なんだ!お前のような屑に負けるなんてのはありえない!」
そして玖珂は手を掲げて叫ぶ。
「システムコマンド!オブジェクトID、ロンギヌスの槍をジェネレート!!」
玖珂の腕には一振りの槍が握られる。それは先ほどゲツガを刺した槍だ。
「殺してやる!」
玖珂はものすごい勢いで突撃を開始する。この速さもあいつ自身が自らを鍛えてきたものじゃないためゲツガからみればただのやけくそにしか見えない。ゲツガは槍の先だけ避けて玖珂の頭を掴んだ。
「パス」
そう言ってゲツガは自分と同じようにペインアブソーバを。そして、管理者権限を削除して突き放した。
「貴様、何をした!!」
「ペインアブソーバとお前の管理者権限を消しただけだ。俺も今度はこの力を使わない。己の力だけしか使えない本当の殺し合いを俺がこの手で教えてやるよ」
「ふざけるなぁ!!俺は知らないぞ!!そんなもの、俺は知らない!」
そう言って
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