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偽りの神と反逆者
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物体の方手の先からノイズが発生する。ノイズは大きな口みたいに飛んできた武器を全て飲み込んだ。役目を終えたノイズはすぐに閉じて消えていった。

「なんなんだよ……なんなんだよ!それは!?俺は知らないぞ、そんな力!!」

「知らなくて当然だ。俺も詳しくは知らないしな」

 そう言ってゲツガはユキに視線を戻して頬に触れた。

「今から少し変な感じがするかもしれないけど落ち着いてくれ。ただ、お前に施されているロックを消すだけだから」

 そう言ってゲツガは唱える。

「パス」

 ゲツガの視界はプログラムの構成が見えるようになる。そして、ゲツガはユキにあるロックされたプログラムや複雑なものを一瞬で見つけてそれを直した。

「これでもう、ログアウトできるはずだ」

「ゲツガ君……何をしたの?」

「お前の俺と違うプログラムを正しただけだ」

 そう言ってゲツガは立ち上がって玖珂のほうを見る。玖珂はありえないと言った風にただ口をあけて呆然としている。

「ユキ、俺は決着をつけてくる」

「うん、絶対に勝ってね」

 ゲツガは頬を緩ませたがすぐに戻すと玖珂のほうを向く。玖珂はゲツガを指差しながら叫んだ。

「ふざけるなぁ!!俺はこの世界では絶対的な神に等しいんだ!!この世界を統べているのは須郷でもお前でもない!この俺だ!!」

「黙れ!テメェは他人の打ちたてた金字塔に乗り込んでその世界を奪い取った偽者の神だ!」

「黙れぇ!!システムコマンド!!モンスターID邪神、ヘラクレスオーガをジェネレート!!」

 そう言うと玖珂の上空からゼロとイチの数字が落ちてきて形を作っていく。巨人の形を取ると体に皮膚などの物がついていく。その姿はヨツンヘイムで見た巨人のモンスターよりも倍の大きさがあり、顔は鬼のような顔に、武器には大きな斬馬刀を二振り持っている。そして姿が完璧に完成すると巨人は雄叫びを上げた。

「ぎゃあああああああああ!!」

「どうだ!邪神級モンスターの中で俺の作り上げた最強の邪神だ!しかも、こいつには不死属性を追加している!お前のような奴でも絶対に倒せない!!行けぇ、ヘラクレスオーガ!そこの屑を蹴散らせ!」

 そう命令するとヘラクレスオーガと言われる邪神級の巨人はゲツガに向けて突撃を開始する。そしてゲツガに向けて高速に等しい剣撃を食らわせようと剣を振り下ろしてくる。しかしゲツガは動こうとしない。

「死ねぇ!!」

 それと同時に剣は振り下ろされて大きな音を立てる。

「ゲツガ君!!」

 しかし、それで巨人の攻撃は終わることなくもう一振りの斬馬刀を使って連続攻撃をする。そのスピードはキリトとは比べ物にならないが重さだけはキリトの倍以上だった。煙が上がりるのと、ものすご
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