11話
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ュウを呼んだのだが全く反応がなく、どこまで進んだのか予想するためにアンリにジオフロントに入った時間、リュウとはぐれた時間を聞き出した。
俺たちと同じぐらいに入ったのなら場所が違うにしても地図もないしそれほど差はないはずだ。この分だと最深部まで行ってるってことか。
地図を見ながらこの先はもうないことを区画隔壁を見て確認した。
「ここが最後だ」
区画を仕切る扉を開くと子供の叫び声が響いた。
「うわあ、助けて女神さまー!」
帽子を被った男の子が軟体魔獣の群れに囲まれて悲鳴をあげていた。
「リュウ!」
アンリが叫ぶとロイドはともかく子供の安全確保のために引き剥がすことが必要だと指示を出した。
「エリィ!魔獣の注意をこちらに引き付けてくれ」
エリィは指示を聞くと飛び出して軟体魔獣に一発ずつ撃ち込んだ。撃たれた軟体魔獣は少し形が変わっただけですぐに元の形に戻った。
だが発砲したエリィに反応してリュウから離れてこちらに向かってくる。
引き付けることには成功したみたいだ。今のうちだ。
「君は隠れて。君も離れろ。みんな、こいつらを片付けるぞ」
ロイドはアンリとリュウ、仲間たちに指示を出して自らも軟体魔獣の群れに飛び込んだ。
軟体魔獣は一匹一匹は50〜80リジュ(1リジュは1センチメートル)程度の大きさで力も弱く動きも遅かったが、なかなか倒せない生命力と触れれば肉体を栄養にするために溶かす粘液が厄介な魔獣だ。
そのため物理攻撃を主とする接近戦は相性が悪い。このタイプは冷たい粘液を飛ばして動けなくしてから捕食する習性を持っており、
トンファーやスタンハルバートで殴りつけても液体部分が少し吹き飛ぶ程度でなかなかダメージを与えられない。
導力銃も効かないわけではないが余程至近距離でなければ衝撃は粘液に吸収される。
「おりゃあ!」
スタンハルバートを大きく振りかぶったランディが懇親の力を込めて軟体魔獣を両断した。
強烈な打撃を受けた軟体魔獣は元に戻ろうとして戻れず爆発して粘液を撒き散らした。
「リーダー、このタイプは一気に核を潰さなきゃ駄目だ。液を飛ばして小さくしないと核まで届かないぞ」
その個体はロイドとランディが何度か抉って小さくした個体だった。
魔獣の特性を分析したランディの言葉にティオが動いた。
「それ!」
ティオが杖を大きく振って軟体魔獣全体に至近距離から導力波を叩き込んだ。
ぶるぶると液体が衝撃波で震えて吹き飛び中心核が露出した。
「エリィさん!」
ティオの声と同時にエリィは発砲し核を撃ち抜き魔獣は爆発した。
だが、魔獣の傍にいたティオは爆発で散った粘液を浴びそうになった。それをロイドが割って入りトンファーで受け止めて弾いた。
「前に出過
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