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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第17話 冥王教会の謎
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した。恐らくもし管理局に見つかっても簡単に解読出来ない様にするためだと思います。
地球ブームの今ではあまり効果は無いでしょうけど………
「聞いてみないと………」
信じられなかった私は直接両親に聞くことにしたんです………
「こうして組織について私は知りました………」
ごく淡々と話す先輩。
その顔は真面目だが、少し悲しそうに見えた。
初めて知った当時、衝撃が凄かったのだろう。
自分の両親が人道を誤った事をしていたと知ったのだ、俺だったらどうなっていたか分からない。
「そしてその後が大変でした。心酔している冥王教会の事、そのために家の財産を提供し続けている事。そして両親も手を染めてしまっている事。私はどうすれば良いか分からなかった。両親は止めてと言っても聞いてくれなかったし、既に手遅れでした。どうやら両親は私の事も既に組織の人達に言っていたみたいで、組織の人達がわざわざ会いに来る時もありました」
「監視って事?」
「ライちゃんの言う通りよ。私が組織の事を漏らすんじゃないかって。事実耐えきれなくなった私は両親の事、冥王教会の事を管理局に通報しようと思ったわ。だけど彼らは………」
そう言って悔しそうに唇を咬む先輩。
「親を人質に取られのかな?」
「………はい。」
スカさんの問いに少し間を空けて頷いた先輩。
「先輩、奴等の居所は分かるか?」
「いいえ、恐らく私の知っている場所にはもう居ないと思うわ」
「そうか………」
「両親はどうなったんだい?」
「分かりません………今では連絡もつかないです」
先輩から話を聞いて押し黙る俺達。
話は聞けたには聞けたが、有力になりそうな情報は無かったな………
「それでは別の質問だけど、今の冥王教会の教皇は誰だい?」
そんな中スカさんが次の質問を切り出した。
「分からないです。組織の中でも教皇を見たことあるのは上の一部だけです。ただ、以前のベヒモスの事件で前教皇が捕まり、若い人が就いたって噂です。そしてその人の近くにはクレイン・アルゲイルも居るって聞きました」
「えっ、水無月先輩それって………」
「恐らく教皇は管理局にいる………」
そんな先輩の一言に皆が驚いていた。
俺は大悟から話を聞いて、管理局の中に協力者がいるとは思っていたので皆ほど驚かなかったが、まさか組織のトップが管理局にいるなんて………
スカさんも大きくため息を吐いただけで特に動じた様子もなかった。
「それともう1つ気になることがあるの」
「気になること?」
「冥王教会からクレイン・アルゲイルに連絡が取れないようなの」
ライの問いに先輩が答えたがどうも不自然だ。
「しかし現に冥王教会はバリア
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