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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第17話 冥王教会の謎
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きてくれるとは思ってなかったから」
そう苦笑いしながらキッチンに居たフェリアからコーヒーを受け取り、席に座る。
「チンク、後は私が代わるわ」
「分かった」
フェリアは持っていたお盆を渡し、エプロンを取って俺の横の席に座った。
「あれ?ディエチとクアットロは?」
「泊まりがけで調査をお願いしててね。まあちょっとした息抜きもかねてミッドの街を定期的に調査しているんだよ」
「へぇ………何か旅行みたいで楽しそうだね!!ねえレイ、僕達って遠くへ旅行とか行った事無いよね?」
「………言われてみればそうだな。沖縄も修学旅行でだし、家族全員では無いな」
「私も行きたいっス!!温泉なんてどうっスか!?」
「温泉か………」
「温泉まんじゅうとか美味しいものも多いしね………」
俺とライの話にダメっ子3人も混ざってきた。
しかし温泉か………確かに良いなぁ………湯上りでしかも浴衣姿の3人。
「レイ、ニヤニヤしないで下さい。話も脱線してますよ?」
「お、おおう………」
星に冷たい目で見られて我に返る。
ダメっ子やライも星に睨まれ、静かになった。
星の恐ろしさは未だに健在である。
「あらあら………」
楽しそうに俺達のやり取りを見るメガーヌさん。
その雰囲気はまさにみんなのお母さんだ。
「さて落ち着いた事だし、それじゃあ単刀直入に聞くけど、知っている事を話してもらっても良いかい水無月君?」
「はい………」
スカさんがそう切り出すと、皆の視線が水無月先輩に向けられた。
「先ず私の家について話そうと思います。私の親は冥王教会の一員でした。何故所属したのか理由は知りません。だけど両親は私が物心つく前には既に所属していたみたいで、それに気がついたのは中学に入った時でした。それまでは両親はよく家を開けるけど仕事が忙しいんだなってそう思ってたんです。そして中学に進学して直ぐの事でした………」
「えっと判子………判子………」
その時の私は学校で提出しなくてはいけない書類に判子が必要なので、それを探していた時でした。
「あれ?何かしらこれ………?」
リビングには何処にも無かったので両親の部屋を探していた時に母親の化粧台から隠し棚を偶然見つけたんです。
「何これ………」
そこで見つけたのは古ぼけた本でした。
見たことのない素材で出来ていて思わず興味が出てきて中を読んでしまったんです。
「えっ………これって………」
その本に乗っていたのは研究記録でした。
………それも人体実験の。
「何でこんな本が………?」
後に気がついたのですが、この本は日本語で書かれており、この時の私が読めたのはその為で
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