第15話
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救出に向かうのだがな)
悠斗君が本気を出せば戦略を戦術でひっくり返してしまう。彼ほど最強の兵士と呼ぶに相応しい漢はいないだろう。私が悩んでいると、無線機を背負った通信兵が私の傍にやって来た。
「フランク中将!司令本部より通信が入っております!」
「ん?なに、司令本部から通信だと?直ぐに繋いでくれ」
私は受話器を手に持って耳に当てる。私が本部から受けた通信内容は私の想像以上の内容だった事と、私の決心を固めるに相応しい通信だった。
フランク・フリードリヒsideout
カニスside
敵の基地司令部の建物に突入した俺達だったが、敵の待ち伏せを受けて戦力を分断されちまった。 銃を敵の攻撃によって紛失してしまった俺だが、分断された悠斗が僅かな壁の隙間から、自らの武器を俺に渡してくれたおかげで何とかなってるが、状況は最悪だ。
「カニス!メイの状態はどうだ!」
「気絶してる!オマケに銃も使い物にならない!」
敵のRPGの爆発を回避するために左右に飛んだ俺達だが、メイは爆風で飛ばされた衝撃で気絶している上に、メイの使っていた重機関銃も壊れて使用できなくなっていた。俺は壁に背中を預けて、物陰からHK50を発射して弾幕を張る。敵も、ガトリング砲とその付近を固めている兵士がアサルトライフルで反撃をしてくる。俺は廊下を挟んで反対側のロイ曹長に話しかける。
「ロイ曹長どうする?悠斗とは分断された上に、メイは気絶してる。このままじゃ、ジリ貧で死ぬか降伏するしかなくなる!」
「踏ん張るんだカニス!必ず悠斗が助けに来るはずだ!暫く耐え凌ぐんだ!」
「悠斗が救援に来ると言っても、悠斗は拳銃しか持ってないから無理なんじゃ!」
俺に自分の使っていたHK50を渡してる為、悠斗が装備してるのは拳銃位なもんだ。俺がそう言うとロイ曹長は静かにに笑った。
「なに。悠斗が拳に切り替えたなら間違いなく勝つさ。なんせ」
ドゴーーンと大きな爆発音と共に室内が揺れる。爆発音が数回に渡り辺りに響く。敵も物陰に隠れて待機する。俺達も透かさず物陰に隠れてマガジンを交換して即座に動けるように待機する。 大きな衝撃音と共にパラパラと天井から埃が落ちてくる。敵も俺達も何が起きてるのか分からずに膠着状態に陥った。
「(なんだ!?まさか、味方の爆撃だとか言うなよ!?俺達が巻き添えになる!)ロイ曹長。何事なんだ!?まさか、味方の爆撃か!?」
「いや、違う。爆撃なら絶え間なく振動が来る筈だ。何か、大きな爆発が起きている様だな。くそ!外の状況が分からんから判断がつかない。カニス、メイから離れるな!状況によっては背負って脱出する」
ロイが此方にやって来た。敵の弾幕が途切れていたため、容易に此方にやって
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