第15話
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発した。
「ゴホッ!ゴホッ!なんだいきなり?」
俺は室内に侵入していなかったのでなんとか無事だ。俺は服についた埃を払い落としながら、扉を確認すると入口が完全に崩れ去り、侵入出来なくなっていた。
「(チッ!仲間と分断されただと!?皆は無事なのか!?)ロイ、カニス、エイ!無事か!?」
大声で叫ぶと中から凄まじい銃声が聞こえてきた。恐らく、敵とロイ達が交戦状態に入った様だ。
(くそ!?壁をぶち抜くか?いや、ロイ達が居たら下敷きになっちまう!どっか入れそうな場所は無いか!)
辺りを見渡すと入口から少し離れた場所に片腕程度なら入りそうな穴を発見した。慌てて俺はそこに向かい、中に向かって声をかける。
「誰か!誰か無事なのか!?」
「その声は・・・ユウトか!?無事だったか!」
「その声はカニスだな!俺は無事だ!そっちはどうした!?」
穴を覗くと反対側のカニスの顔が見えた。カニスは埃で顔が汚れているが怪我は無さそうだ。
「ユウト!此方は大変だ!敵の待ち伏せだ!エイが負傷して動けない!オマケに、俺は銃を失っちまった!奴等、廊下にガトリング砲を配置してやがった!此方はおかげで、身動きが取れなくなった!」
「(ヤバイな。ガトリング砲の銃座があるなら確実に不利だ!)カニス。俺の銃をくれてやる。受けとれ」
俺は穴からHK50をカニス側に入れる。辛うじてHK50は穴を通り、カニスがそれを受けとる。
「ユウト!お前丸腰でどうするつもりだ!」
「なに、俺にはこの拳がある。大丈夫だ!直ぐに助けに行くから待ってろ!」
俺はその場から壁沿いに走り反対側の入口を目指す。急いで3人の救援に向かう。
「止せ!止めるんだ!此処は敵陣なんだ!戻れユウト!」
カニスの引き留める声が空しく辺りに響くのだった。
悠斗sideout
フランク・フリードリヒside
海軍基地を強襲した我々、NATO軍は1時間余りで海軍基地を制圧した。我が方の部隊に怪我人や死者が一切いなかったが、同胞たるイギリス、フランスの将兵に死者と怪我人が出てしまったのは残念だ。我々は今、制圧した敵海軍基地の司令部にいる。基地司令以下司令部要員達を拘束したので、簡単な尋問を行うためだ。私のもとにマルギッテ少尉がやって来る。
「フランク中将。基地内の完全制圧完了致しました!」
「うむ。兵士達はすみかに武装解除に応じたかね?」
「は!一部反抗的な態度をとりましたが、直ぐに制圧しました」
どうやら、概ね平和的に武装解除出来たようだ。まあ、一部反抗的な行動は想定の範囲内だ。マルギッテ少尉の実力ならば問題なく対応出来るしな。私は彼女に下がって良いと言おうとしたが、マルギッテ少尉が何やら私に耳
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