暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第17話 ボマー?ボムボム
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の様です。その時の現場の事は、スプラッタ過ぎて想像したくありません。カエルが苦手にもなります。まあ、使用人達はルイズが“人相手に《癒し》の練習をしたがらなくなった”と、喜んでいたのは言うまでもありませんが……。

「賢明です」

「ギルバートって、性格悪かったのね」

 ルイズが涙目で睨んで来ましたが、私には関係ありません。自業自得です。

「昨日ルイズに、とてつもなく大きな恨みが出来ましたから」

 私はそう言い捨てると、館へと歩き出しました。後ろでは「なによそれ〜」と、ルイズが叫んでいましたが無視です無視。



 私はこの日の内に、ドリュアス領へ出発する事になりました。カリーヌ様が自ら、ドリュアス領まで送ってくれるそうです。

 そして今は昼食の最中です。

「ルイズ。好き嫌いせずに食べなさい」

「……だって」

 泣きそうなルイズの前に有るのは、ハシバミ草のサラダです。私とカリーヌ様は、既に食べ終わっています。

「ルイズは、ハシバミ草嫌いなのですか?」

「人間の食べ物じゃないわ!!」

 私の質問に、この子は確りと答えてくれました。その答えにカリーヌ様は、大きな溜息を吐きました。

 どうやらカリーヌ様も、ルイズのハシバミ草嫌いは手を焼いている様です。しかし私はそこで、“あれ?”と思いました。初めて会った時、平気で食べていた様な気がするのは、気のせいでしょうか?

「ルイズ。初めて会った時食べたサンドイッチモドキは、美味しかったかい?」

「うん。あれは美味しかった」

 その言葉にカリーヌ様が反応しましたが、ここは取りあえず流してくれるようです。

「あれには、ハシバミ草が入っていたのですよ」

 私の言葉にカリーヌ様が、思わず私を見ます。一方でルイズは震えていました。

「なな なんて物を、たたた 食べさせてくれたのかしら」

 そして腰から何か引き抜いて、……杖? なんで食事中に杖なんか持っているんだ、このおこちゃまは。

 あまりの状況に、私もカリーヌ様も反応する事が出来ませんでした。

 ボム!! という爆音が、私中心に巻き起こりました。

「ケホッ」

 私は、上半身裸の状態になっていました。おそらく身体は黒くすすけ、頭はチリチリになっているでしょう。この時私は何故か、このセリフを言う使命感に囚われました。

「……だめだこりゃ」

 私はその場に倒れ、意識を失いました。






 爆発で気絶した私が、目を覚ますと……。
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