暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第17話 ボマー?ボムボム
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け起こしたカトレア様が居ました。思ったより顔色は悪くない様です。

「お見舞いに来ました」

 私はそう言って、白い帽子を渡します。カトレア様は、嬉しそうに受け取ってくれました。そして、そのまま被ってみると……。

「少し大きいわ」

「帽子をちょうど良い位置に被って、後ろを向いていただけますか?」

 カトレア様は、私の言う通りにしてくれました。適当にピンクのリボンを帽子に巻きつけ、サイズ調節をして綺麗に結びました。

「リボンでサイズの調節をしてるのね」

「はい。そしてこれが、サイズ調節用のリボンです。その時の気分で、使い分けてください」

「あら。無理して外出したくなってしまいますわ」

「それだけは勘弁してください」

 私が困った様に言うと、カトレア様はコロコロと笑いました。

「ルイズ。悪いんだけど、お水を持ってきてくれないかしら?」

「はい。ちいねえさま。すぐに持って来ます」

(おお。元気に駆けてった。なんか、転びそうだな……)

「ええ。本当に心配ね」

「あれ? 口に出ていましたか?」

「安心して。出てないから」

 私は、完全にフラットな表情を作りました。僅かな所作からも、感情を読む事が出来ない様に動きも止めました。

(……心を読まれてる?)

「流石に私も心は読めないわ」

(カトレア様が居る所で、嘘吐く事は不可能だな)

「大丈夫よ。人を傷つける嘘じゃ無ければ、私は邪魔しないから」

(いやいや。絶対に心読まれてますって……(さとり)じゃないんだから)

「覚って何?」

(……怖っ!!)

「怖いって失礼よ」

 カトレア様はそこで、私怒ってますと言う表情をしました。

(うっ……。ちょっと、ときめいてしまいました)

「あら。嬉しい」

 私はこの間、誓って表情一つ動かしていません。傍から見ると、カトレア様が一方的に喋っているだけです。

(内心を読ませない事には自信が有ったのに……)

「あら。だってあなた。分かりやすいじゃない」

 私はカトレア様に、思い切り凹まされました。

「所でマギさんの事だけど……」

(ホント勘弁してください)

「事情が有るのは分かっているから秘密にしてあげる」

「よろしくお願いします」

 そこでルイズが水差しを持って戻って来ました。

「ありがとうルイズ」

 カトレア様にお礼を言われて、ルイズはご満悦の表情になりました。

「それから、ギルバートを連れて来てくれてありがとう。お陰でお友達になれたわ。ルイズに頼んで正解だったわね」

 ルイズはさらに嬉しそうな顔になりました。

(……そうか。私はルイズに売られた
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