暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第17話 ボマー?ボムボム
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「っ!! ……如何して!?」
何故ルイズが、あの帽子を《錬金》で作ったと知っているのでしょう。子供のルイズが気付いたとは思えません。誰かが気付き、ルイズに教えたと考えるのが自然です。誰から聞いたかを、如何やって聞き出すか考えていると、ルイズが先に答えを言ってくれました。
「母様が言ってた。ギルバートの荷物に無かったし、誰かから買った形跡も無かったって。ギルバートは、優秀な土メイジだって褒めてた」
(か カリーヌ様にばれてるぅーー!!)
私が土と風の両方の系統属性を隠したのは、中途半端はダメと思ったのが理由ですが、もう一つ理由があります。それは“土か風のどちらかがばれた場合の保険”です。そして、相手に一つの秘密を知った事により満足させ、もう一つの系統属性を隠す為です。(最初の一回のみ有効)
(しかしこの保険を、こんなに早く使うはめになるとは……)
「分かりました。帽子で行きましょう。カトレア様には、どんな色が似合うと思いますか?」
落胆を隠しながらそう言うと、ルイズは途端に悩み始めました。
「……ちいねえさまに似合う色。水色? 白? は、私と同じ色だし。緑……は違うかな。うーん」
「では、良い色を考えておいてください。その間に、帽子本体を作って来ますので」
私はルイズにそう言い残し、馬小屋に移動し手早く藁を調達します。そのまま前回と同じ要領で、無着色の帽子を作りました。カトレア様は日の光に弱そうなので、鍔をルイズ達の帽子より更に大きくします。リボンも無地の物を、20本用意しました。
時間にして30分位でしょうか? 部屋に戻ると、ルイズがまだ唸ってました。気のせいでしょうか? 泣きそうな顔をしています。
「何色が良いか分かんない」
「なら、ルイズとお揃いの白で良いですね?」
私は投げ遣りに聞きました。
「ちいねえさまとお揃い!!」
ルイズは“その発想は無かった”と言わんばかりに目を輝かせ「白が良い。白じゃなきゃダメ」と言って来ました。
(まったく。これだから、おこちゃまは……)
「分かりました。後はやっておきますので、部屋に戻って下さい」
「えぇーーーー!!」
ルイズが抗議の声を上げます。しかし、それも長くは続きませんでした。
私達の会話が、ノックの音で中断されたからです。
返事をすると、入って来たのはカリーヌ様でした。
「母様!! ……その これは……」
カリーヌ様に少し見られただけで、ルイズが挙動不審になります。
何も悪い事してないのに……。もしかして、男の部屋に遊びに来ているからでしょうか?
「もうすぐ、お稽古の時間ですよ」
カリーヌ様は、ルイズに時間を示します。怒って
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