暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第17話 ボマー?ボムボム
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「? ……何かしら?」

「私の命は、……後どれ位ですか?」

 カリーヌ様は、心底「訳が分からない」と言う顔をしていました。

「……私の命、その……私が処刑されるのは何時ですか?」

 私が真剣な表情を作り、重ねて聞きました。

 ルイズは私の質問内容に、ショックを受けたようです。この質問は先程の話が真実でなければ、有り得ないからです。終には泣き出してしまいました。(物凄い良心が痛みます)



−−−− SIDE カリーヌ −−−−

 私はギルバートの言葉に、訳が分からず今の状況を冷静に考えた。

 初めに自分は、どんな手を使っても絵を処分し口を封じると口走ったらしい。(切羽詰まって何を口走ったか、よく覚えていない)

 ドリュアス家にマギを差し出すよう、再三手紙を送った。思い返してみれば、そして手紙の内容は、焦った為か遠回しながら脅迫と取れなくもない文脈もあった様に思う。

 しびれを切らし直接交渉に行き、ドリュアス家の跡取り息子を一人だけ連れ帰って来た。公爵家の人間が、子爵家の跡取りを……だ。普通に考えれば、人質以外の何物でもない。

 そう考えると、この子が逃げないのは“逃げれば自分の家が潰されるから”と言う事になる。誤解も甚だしい。

 ヴァリエール家とドリュアス家は、この程度の事は笑って許せてしまうほど、親密な関係だと思っていた。(実際は大正解。ただし、立場上逆は洒落にならない)

 ギルバートを連れて行く時の、アズロックの態度を思い出し背筋が寒くなる。(実際は、杖剣(レイピア)の完成が遅れる事を渋っただけ)

 一方でシルフィアの態度が、いつもと変わらなかった事に安堵を感じた。激情家のシルフィアが、いつもと同じ態度だったと言う事は、自分や公爵家を心底信じてくれていたと言う事だ。(今の両家にとってこれが普通)

 そして自身の振る舞いが、かつての怨敵であるエスターシュ大公と重なった。自己嫌悪で死にたい気分になったが、そんな事は言っていられない。誤解は早々に解かなければ……。

−−−−SIDE カリーヌ END −−−−



「どうやら誤解があるようですね」

 カリーヌ様の言葉に、ルイズがすがる様な眼を自分の母親に向けました。

「如何いう事ですか?」

 私は先を促します。

「私がギルバートを連れて来たのは、額面どおりの意味しかありません。ルイズの失敗魔法を確認してもらい、マギ殿に私の言葉に嘘が無い事を報せて欲しいのです。他意は有りません。始祖ブリミルに誓っても良い」

 騙し切りました。……バレなくて良かったです。今回は即興だったので、見破られるか不安で仕方がありませんでした。

 実際は言葉を2〜3交わしただけで、時間に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ