アインクラッド編
反抗
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「全員、横へ走れ!」
弾かれたように〈月夜の黒猫団〉の5人も動き出した。
距離がかなり開いていたので、間に合うはずだった。
「あっ・・・・・・!!」
キリトが掠れた声を上げた。
サチの足は震え、顔が青ざめている。
フィールドで戦っていた時同様に、足が止まっていた。
「サチっ!!」
安全圏に逃れていたアスカの隣からキリトが飛び出した。
「キリト! 止めろ!」
アスカの制止を振り切り、いや聞こえていないのだろう、キリトはサチの隣にたどり着いた。
そして、サチを思いっきり突き飛ばした。
明らかに攻撃判定が出るほどの勢いだったが、パーティーメンバー間では障壁に阻まれて攻撃が通らないように設定されている。
犯罪者――――オレンジプレイヤーになる心配はない。
バランスを崩しながらも、サチはなんとか安全な場所に移動できた。
―――――そう。サチ、だけが。
いくら筋力値がアスカに比べれば格段に高いキリトとは言え、かなり重装備のサチを押しのければ、しばらくは反動で動けない。
キリトも助けに割って入った時点で、そうなることを予想していたのだろう。
無駄に回避行動を取らず、正面からボスへと相対した。
ソードスキルを発動して、剣先を真っ向から振り下ろした。
ががん、と衝撃音が響くが、ボスの動きは多少減速しただけだった。
そのまま、技後硬直で動けないキリトにボスの巨?が直撃。
キリトはあっけなく、凄まじい勢いでボス部屋の後方の壁まで吹き飛ばされた。
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