外伝その三〜海鳴市・後編〜
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ライ「え?ああ、さっきのは事故のようなものですから気にしないでください。逆の立場ならまずかったのかもしれませんが。」
シグナム「しかし……」
ライ「それに髪を下ろした貴方を見れたのも役得でした。」
無邪気な笑顔でそう言ったライに、今度こそシグナムは顔を真っ赤にした。
シグナム「な!お前は何を―――」
言葉を続けようとしたシグナムだが、それは念話によって中断された。
エリオ『シグナム副隊長、ロストロギアの反応があったそうです!これから合流するようにと連絡がありました!』
ライと美由紀の試合中にお風呂を済ませていたエリオからの報告。それを聞いたシグナムは一瞬でいつもの表情に戻り、返事を返す。
シグナム『分かった、すぐに行く。お前たちは先に現場に向かえ。こちらもすぐに行く。』
エリオ『分かりました。』
シグナム「そういう訳だ。ランペルージ、お前はここにいろ。」
ライ「………シグナムさん、そのロストロギアが現れた場所はどこですか?」
シグナム「レヴァンティンに既にデータがあると思うが……お前は参加できんぞ?」
ライ「百も承知です。」
そう言ったライはその後、レヴァンティンにロストロギアの位置情報を教えてもらってから、あるメモを書く。それをシグナムに渡してからライはシグナムを見送った。
翌日
結局、高町家に泊まったライはミッドチルダに帰るため転送ポートに訪れていた。
ライ「おはようございます。」
なのは「ライ君、おはよう。」
ライより先にそこにいた機動六課一同はライに挨拶をする。そのあとは昨夜のロストロギアの話になった。
ティアナ「それにしてもシグナム副隊長、昨日のあのメモはいったいどうしたんですか?」
シグナム「ああ、あれはライが書いたものだ。」
一同「「「「「え?」」」」」
皆が驚いたのは昨晩シグナムがライから受け取ったメモのことである。あのメモに簡単な地図と文章が書かれていたのだ。
レヴァンティンから聞いた位置はライが昼間散策していた場所だった。そして事前に対象が自立移動することを知っていた為、その助言として対象をどのように追い詰められるかをメモしたものをライは渡したのだ。
さらに言えば『対象が分裂した場合』『対象がレーダーから隠れられる場合』『対象が何かに擬態できる場合』『対象がこちらの思考を読める場合』等など様々な状況を想定した策を簡単且つ簡潔に書かれていたのだ。
そのメモが功を奏し、昨晩の捕物は簡単に終わらせることができたのだ。
その話題で盛り上がっていた時、何台かの車がこちらに近づいてきていた。車が停まり中から出てきたのは高町家の3人とアリサやすずか、それとハラオウン家の人々だっ
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