転生前の世界
天使を守りました。
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めかなり痛い。
「ラフィエルは、大丈夫か…?」
「なんとか…ただ脚を撃たれてしまいました…」
天使は死なないのだろうと思いつつ、
俺はラフィエルを投げ飛ばした奴を睨みつける。
……そいつは、ラフィエルから金をたかっていた連中だった。
確かに今のご時世、国全体がスラム街だ。
もちろん、俺の家の前だって例外ではないわけで。
そいつらは、以前は所持していなかったはずの銃を所持していた。
役立たずの警官から奪ったのだろう。
そのまま、連中は俺に向かって銃を突き付けてくる。
じわじわと歩み寄ってくる。
もちろん、分かっていた。俺は死んでしまうと。
だからラフィエルは俺の運命に逆らおうとして、死の運命から逃がそうとして買い物に行ったんだ。
でも運命は皮肉で。運命からは逃げられなくて。
だから俺は、せめてラフィエルだけでも助けたくて。
……ラフィエルを抱きしめたんだ。
連中の銃から守るように、俺が覆い被さるように。
頭に衝撃を感じて、そのまま意識は遠のいていった。
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