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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-0 Introduction~The beginning of everything~
number-2 bulying
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差した先には一人の少年を大勢の少年が囲んで、ただ一方的に殴る蹴るの暴行をしているところだった。
所謂いじめってやつだ。
なのはたちは虐められている少年が知り合いでなければ、先生を呼んであの場を収めようとするのだが……
虐められている少年になのはは見覚えがあった。
いや、見覚えというより友達以上に親しい少年。
三桜燐夜だった。
「ようやく見つけたぞ! 俺の嫁たち!」
いきなり訳の分からないことをほざいて現れたのはなのはたちの同級生。
名前を
神龍雅
(
じんりゅうが
)
という。
空手か何か習っているのか強いことは確かだ。
性格さえ治せば誰にも好かれる――――いや、目の前でいじめを受けている燐夜とほとんど変わらない容姿を持つ龍雅。
違うのは瞳の色。燐夜が赤なのに対して、龍雅は右が灰色。左が金色。
燐夜と同じようにいじめの対象になってしまうだろう。
小学生にしては顔が整いすぎているが、今はどうでもいい。
「お願い! 龍雅君!! 燐夜君を助けて!!」
「ああっ? 燐夜だあ?」
龍雅はなのはが指さす方を向いて上級生の少年が虐められているのを確認する。
最初はやる気が出なかった。
だが、よく考えてみる。あいつを助けたらなのはたちはこの俺に惚れてしまうんではないかと。
そう考えてみると俄然やる気が出てくる。
俺に任せておけと一回り体格が大きい上級生たちの中へ龍雅は入っていく。
「寄って集ってかっこ悪い奴らだな。今すぐそいつを離せ」
「なんだあ、こいつ。いいか、やっちまうぞ!」
『おう!!!』
燐夜を虐めていたグループが狙いを龍雅に変えた。
近づいてくる奴らを一瞥した龍雅は鼻で笑った後、人差し指を立てて挑発する。
それに切れた少年が龍雅に殴りかかる。
――パシッ
軽い音とともに拳が止まった。
抑えられている少年がいくら力を込めても一向に動こうとしない。
龍雅が抑えた拳を上にあげて腹にパンチをしようとした時だった。
視界から先ほどの少年が消えたのは。
龍雅の目の前には制服のズボンのポケットに手を突っ込み、片足を上げていた燐夜がいた。
龍雅はやられたふりをしていた燐夜に腹が立って、鋭いパンチを繰り出した。
その直後、さっきの少年と同じ末路を辿った。
「なっ! お前強かったのかよ!」
「疲れた、もういいや。――――ブッ飛ばしてやる」
殴りかかってきたガキ大将を迎え撃ってやろうと手に力を込めた時だった。
なのはの声が聞こえたのは。
「もうやめてっ!」
「――――ッ!」
なのはの声に反応が遅れた燐夜は半身ずらして燐夜が元いたところをガキ大将が通った時に、足を引っ掛けて転び浮かんだ背中にかかと落としを捩
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