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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-0 Introduction~The beginning of everything~
number-2 bulying
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いになってしまう。
先生に見つからないように教室まで急いだ。


廊下にはそんなに生徒はいなかった。
もう時間が近いためだ。
5年生の教室にやっと着いた。


1学年3から5クラスあるこの学校は生徒数がとても多い。
普通は公立の方に行かせるのだろうが、このあたりで一番近い公立の小学校は5キロ離れているだろう。
だからこのあたりの親はここの私立小学校に通わせる。


燐夜は5年2組。
その教室の扉をガラッと開く。
教師がいないこともあって少し騒がしかったが、燐夜は気にすることはない。
だが、その周りはそうもいかないのだ。


燐夜の容姿は周りと違っている。
たったそれだけのことなのにいじめの対象になったりするのだ。
そして燐夜は格好の的なのだ。


銀髪、所々に赤も交じっている。
瞳の色もまわりと違うのだ。くすみのない赤色。
髪に関しては遺伝子上の突然変異と呼ぶしかないのだが、瞳の方は大体の予想はついている。
燐夜の能力の副産物。


子どもの感性は敏感で正直なのだ。
大人であるならばある程度心の中に留めておけばいいことだろう。
だが、子供はそうはいかない。


クラスのガキ大将が中心となって暴力を燐夜に対して振るうのだ。
燐夜はそれを黙って受け入れている。
ぼこぼこに打ちひしがれるが、燐夜にとってはそんなにダメージにはならない。
気分がすっきりしたあいつらが行った後に燐夜は起き上がり、服についた土埃を払って家に帰るのだ。
今日もそれは行われる。


      ◯


放課後。
高町なのはは1年生からの友達。
一人は気丈そうな蒼い瞳と、茶色に近い金の髪。
もう一人は長い黒髪を純白のヘアバンドでまとめた優しげな少女。
アリサ・バニングスと月村すずかの二人と一緒に3人で帰る。


アリサ・バニングス。
日本とアメリカでいくつもの会社を経営するバニングス家の一人娘。


月村すずか。
工業機器の開発制作を営む会社社長の娘。


その3人はたまたま体育館裏の様子が見える所を歩いていた。
談笑しながら今日は何しようかとこれからとくに塾とかもない3人は遊ぶ予定を立てていた。
たわいもない日常会話。
しかし、それはすずかの一言で崩されることになる。


「…………ねえ、なのはちゃん」
「ん? どうしたの?」
「どうしたのよ、すずか」


急に立ち止まってある方向を見るすずか。
少し先を言っていたなのはとアリサは止まって振り返り、すずかの方を見る。
すずかは小さく見ていた方向――――植えられている木と木の隙間から見える体育館裏の方を指差した。
戻ってきてすずかが指差した方を見ると、なのはは動かなくなった。


すずかが指
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