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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第22話 夢から醒めてですよ?
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「それで、十六夜。ゲームの謎は解けたのか?」
修也に言われ十六夜は椅子に座りながら両手を挙げて降参のポーズをとる
「さっぱりだ。今のところはこれだけしか分かってない」
そう言って十六夜は本に挟んでいたメモを修也に渡す
ラッテン=ドイツ語でネズミの意。ネズミと人心を操る悪魔の具現
ヴェーザー=地災や河の氾濫、地盤の陥没などから生まれた悪魔の具現
マグス=ラテン語で魔法使いの意。修也の証言より天災から生まれた悪魔の具現
ペスト=斑模様の道化が黒死病の伝染元であったネズミを操ったことから推測。黒死病による悪魔の具現
・偽りの伝承・真実の伝承が指すものとは、1284年6月26日のハーメルンで起きた事実を上記の悪魔から選択するものと考察される
「ここまで分かってるのにお手上げってか」
「まあな」
修也は顎に手を当てて考える仕草をする
そんな中、耀が口を開く
「それにしても、どうやって白夜叉は封印したんだろうね」
その時、修也の脳裏に功正の言葉がよぎる
「黒死病は何故広がった?」
「え?」
「いや、なんでm「そうか!」どうした!? 十六夜」
修也の言葉を聞いた十六夜は急に立ち上がる
「ナイスだ! 修也!」
「は?」
「白夜叉を封印した方法が分かったの?」
「ああ、黒死病が大流行した原因は、太陽が氷河期に入り、世界そのものが寒冷に見舞われたからと推測される! これが白夜叉を封印した方法だ!」
十六夜はガタン! と音を立てて立ち上がる
「そうと決まったら早速行動だ! サンキュ! 春日部! 修也!」
そう言って十六夜は部屋の外に出る
十六夜が部屋の外に出て一気に静かになった
「そう言えば私の服を着替えさせてくれたのって修也?」
「いや、黒ウサギが………」
そういう修也の顔が赤くなる
修也は先日の夜、耀が服をはだけさせて寝ていた時の事を思い出したのだ
「もしかして……、見たの?」
耀が顔を赤く染めて言う
「いや、見てない」
「でも顔が赤い」
「いや、それは…」
言い淀む修也
それを見た耀はクスッと笑い
「分かった、そういう事にしといてあげる」
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