暁 〜小説投稿サイト〜
とある星の力を使いし者
第60話
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その日から四日間は至って平和な学園生活だった。
麻生の事を認めていない生徒達の嫌がらせもピタリと止んだ。
おそらく、自分達が勝ってこの学園から追い出す予定なので嫌がらせをする意味も無くなったのだろう。
麻生はこの平穏がずっと続くように密かに祈ったが続く訳がなく、運命?の能力測定の日がやってきた。
能力測定とは簡単に説明すると自分の今のレベルを測るというもの。
様々な能力に合わせて測定を行う。
麻生は無能力者(レベル0)なのでどの能力に該当するか分からない。
本来なら時間割り(カリキュラム)を受けてどの系統の能力と一番合うか分かるのだが、麻生はどれも平均的な成績なので全ての測定を受ける事になった(それを聞いた麻生がこれまでにないくらい面倒くさそうな顔をしたのは言うまでもない)。
麻生の能力は使い方次第ではどの能力を使う事ができ、さらには新しい能力を発明する事も可能だ。
だが、そんな事をすればどれだけ自分が注目を集めてしまうのか分かっている麻生は適当に受ける事にしている。
体操服に着替え、測定を受ける。
測定結果はどれも無能力者(レベル0)
その結果を見た教師達は少し残念そうな顔をしている。
その瞬間だった。
ドン!!!、という何か爆発でもしたかのような音が聞こえ衝撃が響き渡る。

「この音と衝撃。
 美琴か。」

麻生の発言に教師の一人が答える。

「プールで衝撃を緩和して、さらに御坂さん自身が威力を調整してやっと測定できるんです。」

「まぁ、本気であんなものをぶっ放せば測定もくそもないけどな。」

本気の超電磁砲(レールガン)を受けた事ある麻生はつくづく思った。
あんなものをよく自分に撃ったな、と。
その後、麻生は教師にグランドに行くように言われ移動する。
グランドに行くと、ちょうど真ん中に三人生徒が立っていた。
美琴もプールの水を浴びたのか髪や服が少し濡れている。

「あそこにいる三人が代表みたいよ。」

「代表?」

「聞いた話だと、あんたの一時編入を認めていない生徒は結構多いみたいで、それら全員相手にしたら勝負にならないって話になったみたい。
 それであそこにいる三人が代表みたいよ。」

麻生の姿を見つけた美琴は近づいて説明をする。
グランドの周りには生徒達が集まっていて、その中には湾内や泡浮や婚后の姿も見えた。
それだけ注目されているのだと麻生は再認識する。
同様に教師達の姿を見受けられた。
美琴は麻生の背中をバン、バン!!と叩く。

「さぁ、あんたの実力を見せてやりなさい。」

「まぁ、適当にやるさ。」

麻生は頭をかきながらグランドの中央まで歩いて行った。
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