機動戦士ガンダムSEED
0170話
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ードックに返事をしながら、ブリッジで確認している外の戦闘の様子をブリッツのモニタにも回してもらう。
「……うわ」
第8艦隊の戦闘は悲惨の一言につきた。幾多ものMAを繰り出すが、ジンには全く相手にされずに撃破されている。イージスとデュエル、バスターも次々に戦艦を沈めていく。シグーも数機の存在が確認されているので、ニコルも恐らくあの中にいるのだろう。
0083のガトーじゃないが、鎧袖一触とはまさにこの事か。
「おい、なんで俺が発進できないんだよ! 第8艦隊だってG相手じゃやばいぞ!」
ブリッツの中にまで聞こえてくる大声。それはムウが格納庫の通信装置でブリッジに怒鳴っている声だった。
「落ち着け、ムウ!」
ブリッツのコックピットから顔を出してムウへと叫ぶ。
「けれど、このままだとジリ貧だってのはお前も分かっているだろう?」
「だからと言って、軍人のお前が命令も無しに出撃出来る訳がないだろう」
「分かってるよ! だが……くそっ!」
自分の怒りを吐き出すかのように深く深呼吸をするムウ。
「……悪いな、八つ当たりだ」
「気にするな。それよりもいつ出撃命令が来てもいいようにコックピットで待機している方がいいんじゃないか?」
『総員、大気圏突入準備作業を開始せよ』
ムウがメビウス・ゼロへと向かおうとしたその時、格納庫内にその通信が響き渡った。
「降りる!? この状況でか!」
戦闘中の大気圏突入。無謀とも言えるその行動にムウがメビウス・ゼロのチェックをしていたマードックへと怒鳴る。
「俺に怒鳴ったってしゃーないでしょう。……まぁ、このままズルズル行くよりはいいんじゃねぇですか?」
「いや、けどさぁ」
「ザフト艦とジンは振り切れても、奪われた3機が問題ですね」
マードックとムウの言い合いに声を挟んできたのはパイロットスーツに着替えたキラだった。その姿を見たマードックが思わず声を上げる。
「坊主!」
「ストライクで待機します。まだ第一戦闘配備ですよね」
「あいつ、艦を降りたんじゃ……」
「あんま若い頃から戦場とか戦争とかに関わっちまうと、後の人生きついぜ」
そんな2人の声を聞くとも無しに聞きながらストライクへと通信を送る。
「アクセルさん」
「キラ……いいんだな?」
「……はい。もう、逃げないって決めましたから」
「そうか。ならやってみせろ」
「はい!」
例えその決意がフレイの色香に惑ったものだとしても、この状況ではキラとストライク程の戦力を拒否するなんて選択肢は存在しない。
『大気圏突入限界点まで7分』
格納庫に大気圏突入までの残り時間が流れる中、俺はブリッツで出撃の時をじっと待つ。
『デュエル、バ
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