第3話「剣士と弓兵とでは価値観が合わない」
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言い張っているが、もう、皆武器を手にしていない。
【神威の車輪(ゴルディアス・ホイー ル)】を駆って現れたのは、先ほど自分から名乗っていた征服王イスカンダル。
「何のようだ征服王っ!!突然の邪魔立てとは横暴が過ぎるぞ!」
苛立ちも顕に叫ぶセイバー。征服王、全く気にしていない。
「さて、セイバーとアーチャーとやら、改めて問うが、我が軍門に降り、聖杯を余に――」
「――譲れという話なら出来ない相談だ。聖杯の現出は、私とマスターが止める」
イスカンダルの勧誘の言葉を遮ったアーチャーの答えに、流れに乗じて凛を担ぎ、去りかけていたセイバーすら脚を止めるほどの衝撃を与え た。
「せっ、聖杯の現出を止めるって何考えてるのよっ!? アンタ達聖杯が欲しくて召喚に答えたんじゃないのっ!?」
「あんな悪趣味な宝箱など、私はいらん」
「僕も別に欲しくもないな。こうして参戦しているのも、元々は下らない理想を掲げた聖杯戦争を止めるため」
「待て明久、一体何がどうなってるんだ?」
「何か気勢削がれた。もう帰ろっか、アーチャー」
「了解した。ところでマスター、ライダーのマスターはどうするんだ?」
「へ?」
そんな奴いたっけ?
振り返り、改めて征服王の方を見つめる。
……そこにはいた。
――ヤセイミマンマン ノ カオ ヲ シタ チョウシン ノ オトコガ
「って何でさァァァ!!??何で雄二がマスターなのさ!?」
「俺が聞きてぇよ!?隣にいるデカいバカは一体何で、この状況はどういう事なんだよ!」
「征服王たる余を平然とバカ呼ばわりする様、ますますマスターが気にいってしまったわい。わははは!!」
「混乱するから黙れぇぇぇぇ!!!」
何やら一騒動起きそうな程、カオスになりつつあった。
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