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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-0 Introduction~The beginning of everything~
number-1 be troubled by a nightmore
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!」


実験の成功を喜んでいるが、少年にとってそんなことはどうでもよかった。
ただ今は母さんを楽にして、目の前の憎いあいつを殺す。
それだけだった。


少年の両手から青い焔が輪郭を持ち、剣をかたどった。
腕を振ったと思ったら、白衣の男の体が消滅した。
声もなく、一瞬にして。
次に少年は自分の母親だった何かに向かった。


「かあ……さん……」
「は……や……く……おねが……い」


少年は躊躇いながら剣を振った。
何かを殺すには至らなかった。
少年に母親が何か言っている。


「――君。……もう…………前、の名前は……捨て……なさい…………これか、らは……三つの、桜……凛として、夜のように大きな人……に…………三桜……燐……夜、そういきな……さ……い」


少年に新しい名前を託して逝った。
少年――――三桜燐夜は涙を流すことはなかった。
別れはつらい。
だが、それはいずれ迎える物だ。


それが燐夜にとって早かっただけなのだ。
燐夜は、目を瞑って母親との思い出を思い出していた。


どんな些細なことでも思い出す。
でも、それは全て記憶の片隅に追いやる。
父親は知らない。だが、母親との思い出はなくしたくない。
だからこそ記憶の片隅に追いやる。そこで封印するのだ。


以前の名前は捨てた。
これからは三桜燐夜だ。


――――まだやることがある。
こんな実験をしていたこの研究所を潰さなければならない。
あの憎い実験をしたあの男に言われたこと。
力を抑えつけている制御を解除するためにこの言葉を叫ぶ。


――――


叫んだ途端、爆ぜる。
黒い龍に化け、力が体の奥底から湧き上がってくる。
眩い青い焔と一緒に黒龍の両手から剣が出来る。
その龍の大きさとほとんど変わらない大きさの剣を。


「ガアアアアアッ!!!!」


咆哮を辺りに轟かせ、剣を振り回す。
大地を割り、空を切り裂き、すべてをなくす。


「ガアアアアアッ!!!!」


再び咆哮。
両手の青い剣を一つに。それを地面に突き刺す。
その惑星は消滅した。


      ◯


「――――っは! ハアッハアッハアッ……夢か……」


少年はカーテンを閉め切った暗い部屋の中で目を覚ました。
悪夢に魘されていたのか、汗をかいていた。


気を変えようと起き上がり、カーテンを開いて部屋の中に光を取り込む。
何を見ていたのか何もわからない。
ただ何か悪い夢を見ていたのは確かだ。


「ちっ……」


もう登校時間だ。
私立校ならではの制服。小学校では珍しいがそれに腕を通す。
真っ白な服に。


三桜燐夜。
私立聖祥大
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