第二話「運命の出逢い」
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ーディケイド、太陽によって生まれた影、仮面ライダーダークカブトへと変わった。
二人の姿や急展開する状況にはやて達は、我を忘れて魅入る。
さかのぼる事、数分前。
色とりどりの花が咲き誇る庭園の一画、そこに白い円形のテーブルを挟んで座っている二人の少女と片方の少女の傍らに立ち少女、計三人の少女がいた。
テーブルには本が広げられ、そこにはこう記されていた。
『東洋の紅き宝石は砕け
金色の女王は秘められた鱗片と共に混沌の淵へ誘われ
創造の前奏曲(プレリュート)が奏でられる』
「あ、すみません。これ、私の昨日の夕飯の予言でした」
「ちょ、待てえな!」
茶髪のショートの女性、魔導騎士とも呼ばれる八神はやてが相方の少女の天然さにツッコミを入れる。
「重要な話があるって聞いて来たのに、昨日の夕飯の内容の予言を見せられるとは何事やねん!ってか、予言が俗っぽすぎるわ!」
「ちなみに、カレーでした。東洋の紅き宝石が人参、金色の女王がジャガイモ、秘められた鱗片が玉ねぎのことを指してました」
激昂しているはやてに対して、飄々とした笑みを浮かべてのほほんと対応しているのは、聖王教会の教会騎士団所属の騎士にして、はやての姉的な存在でもあるカリム・グラシエである。
「いい加減せえや、カリム!中二病か、その予言!?」
「まあ、落ち着てください、はやて。それより、機動六課の方はどうですか?」
はやてを諌めたのは、このカリムの傍らに立つ、護衛を務めるシャッハ・ヌエラだった。
「ぜーはーぜーはー。取り乱してすまへんな。JS事件以降は、滅多なことは起きてへんよ」
「そうかい。それは良かったのですが……」
はやての答に、カリムとシャッハは顔を曇らせ、はやては何か伝えにくいことがあるのでは、と推測した。
「どうかしたん、カリム?まさか、重要な話ってやつかいな?」
はやては二人の表情が硬くなったことから、自分の推測は正しかったと判断する。
カリムは一冊の重厚な装丁の本を取り出した。
「その通りです。実は、JS事件を指していた予言に続きがあったのです。それが、これです」
本を開くと、ページが一枚一枚外れて宙を舞う。
カリムの操作で、必要な部分のページがはやての目の前に集まる。
『古い結晶と無限の欲望が集い交わる地、死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る。
死者達が踊り、なかつ大地の法の塔はむなしく焼け落ち、
それを先駆けに数多の海を守る法の船もくだけ落ちる』
「これが、JS事件の予言やったよね?続きっちゅうのは?」
JS事件とは、アルハザードの遺児たるジェイル・スカリエッシュらがロストギアを使って引き起こした事件のことである。
ある
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