第58話
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、2−Aという教室札で水谷先生は足を止める。
「このクラスが今日から二週間、一時編入するクラスです。
何かこの学校で分からない事があればこのクラスの人に聞いてください。
私が先に入るので指示があるまで待機してください。」
そう言ってクラスに入る水谷先生。
麻生は欠伸をしながら指示を待つ。
おそらく、麻生がこのクラスに編入してくることを説明しているのだろう。
「麻生さん、入ってきてください。」
声が聞こえたので扉を開ける。
「皆さんも既に知っていると思いますが改めて紹介します。
彼がこのクラスに一時編入する麻生恭介さんです。
この学校で分からない事があると思いますので、皆さんしっかり面倒を見てあげてください。」
麻生は教室中に視線を向ける。
その中に見知った顔が一人いた。
相手もすごく何か言いたそうな顔をしているが、必死に堪えている。
水谷先生は狙っているのか、いないのかよく分からないがこう言った。
「そうですね・・・・麻生さん、御坂さんの隣の席が空いているのでそこに座ってください。」
それを聞いた、女子生徒、御坂美琴は驚いた表情を浮かべる。
「ちょうどいいですから、御坂さん。
あなたが彼にこの学校の事を教えてあげて下さい。」
それを聞いた美琴はついに耐え切れなくなり大きな声で叫んだ。
「何であんたがこのクラスに来るのよおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」
どこかで聞いた事のある台詞を聞いた麻生だった。
大声で叫んだ美琴は水谷先生に注意された。
先日も理事長に「学舎の園」を案内するように言われ、そして今日は麻生に学校の事を教える役を押し付けられた。
何か陰謀があるのではないかと本当に考える、美琴。
対する麻生は眠たそうな顔をしながら授業を受けていた。
レベルが高いという事は簡単に言うと頭が良い。
強能力者以上の能力者を持つ常盤台の授業のレベルも必然と上がっていく。
最初の授業は数学だが、内容は麻生が通っている高校のレベルを遥かに超えていた。
そんな中、麻生はノートを取る事なく、欠伸をしながら授業を聞いてた。
美琴は麻生の様子を窺いながら、授業を聞いていた。
ちなみに今日の美琴の時間割りは他の学生と変わりない。
おそらく、麻生の面倒を見るための配慮だろう。
一方通行を倒すくらいの能力者ならこれくらいの問題は余裕で解けるはずだ、と美琴は考える。
数学の先生は問題を書いて、こちらに振り向く。
「それじゃあ、この問題を誰かに解いてもらいましょうか。」
数学の先生は視線を教室全体に向ける。
どうせ、適当に当てるだろうと麻生は思ったが。
「先生、此
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