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妖刀使いの滅殺者
第13話
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いる、しかしそれも時間の問題だった
何とか乗り切ろうとしていた二人だがモンスターの勢いは止まる事を知らず、遂にサチの体力が残り数ドットにまで追い込まれた

――レイ、たすけて…ッ

モンスターの剣が振りかぶられ、サチは死を覚悟した。しかし、剣が振り下ろされる事はなかった

「う、オオオォォッォ!」

ゆっくりと目を開くと恐ろしくも頼れる空気を漂わせた妖刀使いがモンスターをポリゴンとさせていた

「無事か…?ってんなわけねぇか…」

ポーションを飲ませ、モンスターに向き直る

「サチ、後ろについてろ」

「…うん!」

目の前のモンスターを薙ぎ払い、一撃でポリゴンとさせる。部屋の入り口からぞろぞろと入ってくるモンスター目掛けて突撃しながら切り払う。その攻撃一撃では倒しきれない分ももちろんあるが、そんな事は全く気に留めず斬撃を止めない。モンスター共は曲刀を俺目掛けて振るうが、その攻撃すらも気に留めないで、斬り続けた。今の俺には「斬る」「サチを守る」以外の感情は全くと言っていいほどない
ある程度斬ってからその場で軽く跳ぶと黒印が赤く輝く、そして高速中の高速であたり一面を広範囲で連続切りを放つ≪電雷・圧≫を喰らわせた
着地し、硬直が解けると同時に、側面にいるモンスターに黒印を突き立てる、そしていまだけたたましい音を響かせる宝箱を破壊し、残った雑魚をかたずけにかかる

「キリトぉ!半分任せる!」

「あ、あぁ…」

「サチ!しゃがめぇ!」

サチがその場でしゃがみ込む。それを確認する暇もなくスキルを発動させた。黒印を鞘に納め、モーションを感知させ広範囲かつ高ダメージの≪居合・真≫を見舞う
そのご、サチを守り続けながら雑魚を全てポリゴンへと散らせた

3人で呆然と宿に向かった。帰り道、サチはずっと泣いていた。その頭を何度も何度も撫でて帰った
宿に帰ると新しいギルドハウスのカギをもって俺たちの帰りを待っていたケイタは困惑した目で死んだ3人について尋ねてきた
俺とキリトは全てを話した。キリトがベータテスターな事も、レベルも全部
全てを聞き終わるとケイタは一言

「お前らに関わらなければ…みんなは…」

そう言って俺達の目の前で柵を飛び越えその身を自らポリゴンへと変えた

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