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第一章 大戦期
第十二話
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を見回す。
すると案の定俺の真後ろから天使が光の槍を構えて飛び出してきた。
即座に俺は振り返り天使の槍を持った右腕を左腕でつかみ、右手に持ったナイトメアのグリップで天使の顎を殴る。
後ろにのけぞった天使をそのまま押し倒し、顔面に銃口を突きつける。
そしてようやく相手の天使の顔を確認できた。
が、
「女!?」
どうやら今まで戦ってきた相手は女だったらしい。
とりあえず女天使の腕をロープで拘束し、近くの洞窟で夜を明かすことにした。
たき火の反対側で女天使が睨んでいるのでとりあえず睨み返している。
たき火のおかげで相手の顔が確認できるが、金の長髪にサファイアの瞳、全体的に整った顔立ちから可愛いというより綺麗、美少女というより美人といった感じだ。
…………………………………。
いい加減にらみ合いに飽きたので変顔をしてみた。
「ブッ!!」
あ、吹きだした。
「ア、アンタいったいどんな神経してんのよ。このタイミングで変顔はないでしょうよ」
「その変顔を見て吹きだしたお前に言われたくはない」
「そのことについては忘れなさい。今すぐに!!」
さっきのことはどうやら彼女の黒歴史に認定されたらしい。
「で、なんでお前はこんな樹海のど真ん中に一人でいたんだ?」
「それはアンタも一緒でしょうが。とりあえずアタシはこの樹海に悪魔の大軍がいるっていう情報があったから調査にきたのよ」
「ん? 俺もこの樹海に天使の大軍がいるって情報があったから調査にきたんだが……」
「…つまり」
「両方ともガセってことだな……」
「やっぱり。最初から怪しいと思ったのよ」
「あぁ〜〜、ついてない」
二人して一気にやる気がなくなってしまった。
「そういや、お前なんて名前なんだ?」
俺はクリス・ヴェクターを整備しながら質問する。
「なんでそんなこと聞くのよ?」
「いや、いつまでもお前じゃ失礼かと」
「両手拘束してる時点で失礼よ……」
「だってそれは危ないから」
「さっきからずっと武器いじってるアンタに言われたくないわ」
そう言って彼女は深いため息をつく。
「ペネムよ」
「なにが?」
「アタシの名前よ」
「了解ペネム。俺は鏡夜・N・ハルファスだ」
「ふーん、鏡夜・N・ハルファスねぇ。ん? 鏡夜・N・ハルファスってもしかしてガンダム?」
「知らないうちに敵味方関係なくそう呼ばれているが……。まぁ、そうだ」
「ついてない。とことんアタシついてない……」
なぜか凄くペネムが落ち込んでいる。
「いったいどうしたんだペネム? そんなに落ち込んで」
「こんなところでガンダムに出会って落ち込むなっていうほうが無理よ」
「失礼だな。そういえば今俺は天使側にどう思われているんだ?」
「えっ、曰
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